リハビリ情報まとめ

【※広告を含みます】 リハビリの情報だけでなく、入院中や退院後の情報などもまとめています

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脳梗塞の「脳血栓回収療法」が進化しています

   

脳梗塞は脳内の血管が細くなったり、血栓が出来たりして血管が詰まり、血液が流れなくなって発生する病気です。
脳内に血液が流れなくなると酸素や栄養が行き渡らなくなります。そのため、脳の神経細胞が死んでしまいます。
最悪の場合は死亡、どうにか命は取り留めたものの後遺症を抱えるといったことになる病気なので、どれだけ早く治療を開始できるかということがカギになってきます。
そのため脳梗塞の初期症状を知って少しでも早い段階で治療を受けられるようにしておくことが大切です。

脳梗塞が起こったときの主な症状

脳梗塞は「突然意識を失って倒れる」という症状が一般的だと思っている方が多いようです。
でも、ここまで重篤な症状が出る前の段階でも注意してみているとさまざまな症状が現れています。
・急に体の片側の手足が動かなくなった
・ろれつが回りにくくなる
・言いたいことがいえない
・めまいや吐き気
このような症状も脳梗塞の疑いのある症状です。
こんな症状が断続的に起こる場合は疲れや気のせいにしないで医師の診断を受けるようにしましょう。

 

脳梗塞の初期治療

脳梗塞の初期治療は出来るだけ早く血栓を取り除いて血液の流れを元に戻し、脳細胞のダメージを最小限に食い止めることを目指します。
現在標準的な治療として広く行われているのは、2005年に承認されたtPA静注療法です。
血管を塞いでいる血栓を溶かして、血液が再び流れるようにする治療法で、発症から4時間半以内の急性期脳梗塞に対して使われます。
でも、tPA静注療法でその後の経過が良い人の割合は39%程度でしかなく、発症後短時間しか使用できないという問題点があります。
そこでtPA静注療法によって症状の改善が認められない場合や治療の適応外の症例に対して、カテーテルを用いた脳血管内治療が行われるようになりました。
2010年以降血栓回収療法が承認され、注目されるようになってきました。
脳梗塞の血管内治療は、カテーテルを足の血管から挿入して、頭の中の脳血管へ進め、血管を塞いでいる血栓を回収し、閉塞した脳血管を再開通させるという方法です。
発症後最大24時間まで効果が期待できる治療法ということで進化してきました。

脳血栓回収療法、詰まった血管を再開通できた割合は80%以上、その後の経過が良い人の割合も50%以上という結果報告があります。
現在主流となっている血栓を砕きながら吸引除去するタイプの医療機器や網目状のステントを血栓部分に差込み、血栓を回収するタイプの治療機器が主流となっています。
治験中の機器もいくつかあり今後の更なる進化が期待されています。
また、現在承認されている機器の普及やこの治療を出来る医師や施設を増やしていき、多くの人が早期に治療を受けられるようにしていくことも今後の課題といえます。

リハビリもどんどん進化しています。
脳梗塞を発症しても生活の質を高められる機会は広がっています。
新しい情報に接して、取り入れられるものはどんどん取り入れていきましょう。




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