リハビリ情報まとめ

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ラクナ梗塞が起こす認知症について 発症しやすい人の特徴や注意点・予防法

   

ラクナ梗塞が原因で認知症が起こるケースはわりと高確率でがあるようです。ラクナ梗塞が発症しやすい人の特徴や普段の生活で注意すべき点、ラクナ梗塞を発症しないための予防法などもお伝えします。

ラクナ梗塞による認知症のリスク

脳の太い血管が詰まる脳梗塞に対し、太い血管から先の枝分かれした細い血管(穿通枝)が詰まるのがラクナ梗塞です。

脳梗塞は脳が司る神経細胞に広くダメージを与えるのに対し、ラクナ梗塞はダメージを受ける部分が限定的で、場合によっては症状が見られず、ラクナ梗塞が起きていることに気づかない場合さえあります。

しかし、症状が現れないからと言って、安心できるわけではありません。

ラクナ梗塞を起こす人は多発する傾向があるため、脳梗塞や脳出血に至ったり、認知症につながるリスクもあるからです。

ラクナ梗塞を起こしやすい人の特徴

ラクナ梗塞の発症は、男性高齢者に多く見られる傾向がるようです。

また、高血圧の方のラクナ梗塞の発症率が非常に高いです。

脳卒中の発症率は血圧との関係が深く、血圧が上140以上もしくは下90以上の方は、正常範囲内の人と比べ約3倍という非常に高い発症率を示しています。

高血圧が続くと脳内の細い血管に動脈硬化が起こり、ラクナ梗塞が発症しやすくなります。

また、2型糖尿病や慢性腎臓病の人に、非常に高い発症率でラクナ梗塞が起きているというデータもあるようです。

脳梗塞を起こさないためには血圧に注意

ラクナ梗塞をはじめとした脳梗塞の予防には、高血圧にならないよう普段からの血圧管理が大切です。

高血圧を予防するには以下の点を意識するように気を付けてください。

  • 食事の際は塩分をなるべく減らしましょう
  • タバコはやめましょう
  • お酒の量を減らしましょう
  • 日常的に有酸素運動を(1日30分のウォーキング習慣など)

これら4点に気を付けて日常生活を送るだけでも、かなりの高血圧予防(対策)となります。

健康診断等で高血圧と診断されている方は、きちんと診察を受け、薬等も併用しながら血圧改善に努めてください。

また、普段から毎日血圧を測り、自身の血圧を把握しておくことをおすすめします。

ラクナ梗塞については、以前にも記事で書きましたので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

ラクナ梗塞とは わかりやすく症状・原因・治療法など解説

ラクナ梗塞が原因で起こる認知症の特徴

認知症と聞くとアルツハイマー型認知症を想起する方がほとんどかと思いますが、ラクナ梗塞の多発により起こる認知症は血管性認知症というものです。

アルツハイマー型認知症は、特殊たんぱく質が脳の神経細胞を破壊していくことで、記憶障害が起こります。

それに対し血管性認知症は、脳内の血管が詰まることで神経細胞に必要な酸素や栄養が送られなくなり、認知機能障害が起こります。

血管性認知症は「まだら認知症」とも言われており、記憶障害がまだらに起きる特徴があります。

その時々で、普段できることができなくなったり、記憶があいまいになったりする場合は要注意です。

歩行に障害がでたり、なにもないところで転倒したり、些細なことで感情が高ぶり泣いてしまったり、感情失禁を起こしたり、そういった症状もラクナ梗塞が起因している可能性はあります。

普段とどこか違う自分の行動の異変に気付いたら、それはラクナ梗塞を起こしている可能性がありますので、こうした症状を見逃さないようにしてください。

早期発見こそが、ラクナ梗塞はもとより脳梗塞によるダメージを極力抑える唯一の方法です。

気になったらすぐに診察を受けるようにしてください。




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