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家族を「夏の脳梗塞」から守る養生法

      2020/08/15

脳梗塞というと一般的に冬に発症するイメージがあると思います。
でも実は、夏にも多く起こるんです。

そういえば、2018年に亡くなった歌手の西城秀樹さんも、48歳の夏に脳梗塞を発症されていますね。
そんなこともあって夏が脳梗塞の発症が高いという方もいらっしゃいます。

それでは、冬と夏とどちらを気を付けた方が良いのだろうと思う方も出てくるのではないでしょうか?

特に若い方の脳梗塞は夏場の発症率が一番高いといわれていましたが、平成30年の国立循環器病研究センターの資料によると、高齢者(75歳超)、心原性脳塞栓症患者、中等症から重症の患者さんの場合は冬に発症している割合が目立って高くなったものの、平均すると季節によって発症する差はほとんどないということがわかりました。
つまり、脳梗塞は季節を問わず発症する病気ですが、発症原因は季節によって異なるということが出来ます。
このことを漢方的観点から見ていきたいと思います。

夏は知らないうちに汗をかき、体内の水分が失われ、血液の流れが悪くなったり、血栓ができやすくなることにより脳梗塞を発症しやすいのです。
特に高血圧の持病がある方は血管がもろくなっている傾向があるので注意が必要です。

漢方や中医学では、夏は高温で「陽」が高まりやすく、潤い(陰分)を消耗しやすい季節であると考えます。
潤い不足によって熱が旺盛になると、熱が上に上がり心神に影響するため入眠障害になりやすく、体力の回復が十分にできない状態になります。
つまり、潤い(水分)不足で熱を冷まそうとする力が弱まると暑さを感じて寝苦しく、睡眠で十分な休養が取れなくなるといっているのですね。
また、体の中の潤いが不足すると血液もドロドロになりやすく流れが悪くなります。
そうした状態のことを「お血(おけつ)」といいます。
脾(胃腸)は食事でとった栄養分を気・血・水(エネルギーや栄養分、水分)に変化させて全身に運ぶ働きがあると考えています。
夏バテなどの疲労から胃腸の調子が悪くなり、食べた食物を気・血・水に変えることが出来なくなることも脳梗塞の原因の一つだと中医学では考えるのです。

では、冷たいものを積極的にとればいいのかというとこれも違うのです。
暑い夏は冷たいビールやサワーなどのあるコール飲料もおいしい季節になり、ついつい飲みすぎてしまうという方も多いですが、大量のアルコールを摂取するとそれ以上に体の水分は失われ、知らないうちに脱水症状に陥ってしまうので、飲酒量には十分注意しましょう。
また、冷たい飲食物を摂ると胃腸が冷え、消化・吸収力も弱まり、元気がでない状態になってしまいがちです。
つまり、水分を補給するだけでは、栄養をきちんと吸収して全身に運ぶことが出来ないのです。
水分の取り方や吸収できる体質を作り、お血の改善が脳梗塞の予防の大きなポイントであるといえます。

夏の養生は睡眠と消耗した身体にエネルギーを送る「脾」(胃腸)のケアが重要になります。
胃腸は食べ物をエネルギーに変える根本、胃腸の機能低下は体力の低下に直結します。暑い日は冷たい物が欲しくなりますね。
汗をよくかくため、水分補給はしっかりしつつ、水分補給の際にはお腹が冷えない工夫をしましょう。
冷たい物や甘い飲み物を摂りすぎると、胃腸の機能を低下させてしまいます。しっかり栄養を摂るためにも胃腸を健康に保ちましょう。

<お勧めの過ごし方>
・冷房は①汗が引くまで使う、②こまめに温度調節、③直接冷気が当たらないように調節する
・早起きして、新鮮な空気をたっぷり吸い、軽く身体を動かす
・寝不足には要注意。睡眠で疲労回復
・寝不足の時は、昼寝や早めの就寝で睡眠を補う

<おすすめの食物>
・トウモロコシ:暑い夏の栄養補給に効果的な食材、食物の消化吸収能力を高める働きがあります。
・ナス:体の中の熱を冷まし、血液の流れを良くする作用があります。
・枝豆:暑い夏に元気を与えてくれる食材、便秘の解消や、高血圧、肝炎予防に有効です。
・イカ:低エネルギーのたんぱく質源で血圧やコレステロールを下げるタウリンが豊富な食材、動脈硬化や高血圧の予防に有効です。
・アジ:EPAやDHAが豊富な食材、免疫力アップや生活習慣病の予防に効果的です。




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