リハビリ情報まとめ

【※広告を含みます】 リハビリの情報だけでなく、入院中や退院後の情報などもまとめています

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大腿骨頚部骨折の術後のリハビリ方法|寝たきりにならないための予防法

   

大腿骨頸部骨折は、股関節につながっている大腿骨の頸部の骨折で、転倒などをきっかけに高齢者に多い骨折です。骨折後にすぐに治療やリハビリをしないと廃用症候群になり、寝たきりになってしまい場合も多いので、大腿骨頸部骨折を引き起こす原因や治療法、リハビリ方法や予防法について紹介します。

大腿骨頸部骨折の原因

大腿骨頚部骨折は、転倒しや転落事故などで強打して骨折する場合が多く、お年寄りに多く2030年には約30万人に増えると言われています。

男性より女性のほうが2.6倍も多いそうで、骨粗しょう症により骨の強度が低下してもろくなっていることが主な要因とされています。

また、60歳を過ぎると筋肉量の減少が加速するため、特に太ももを持ち上げる腸腰筋が減少し、足の動きが鈍くなりつまずきやすくなり転倒する危険性が高くなります。

そのほかにも、糖尿病や腎機能低下、甲状腺機能亢進症、喫煙、加齢、なども要因に挙げられます。

 

大腿骨頸部骨折の治療法

大腿骨頸部骨折を発症すると、足の付根が腫れたり痛みが出て歩行困難になってしまいます。

そのため基本的には手術による治療が一般的で、骨接合術と人工骨頭置換術の2種類あります。

 

◆骨接合術

骨折した箇所を金属で固定して骨をくっつける手術で、骨折した骨のズレが少ない場合に行われます。

人工骨頭置換術より負担が少ないですが、うまく骨がくっつかない場合もあり大腿骨頭壊死などの合併症が起こる場合もあるそうです。

この場合は人工骨頭置換術を行います。

 

◆人工骨頭置換術

骨折した骨のズレが大き場合に行われ、股関節部分を切り取って金属やセラミックでできた人工骨頭と交換する手術です。

骨接合術のような大腿骨頭壊死などの合併症を避けることができますが、手術後は脱臼を起こすことがあるので、深くしゃがんだり、股関節を大きく内側にひねったりすると脱臼する場合があるので気を付ける必要があります。

 

寝たきりにならないためのリハビリ方法

寝たきりにならないためには、少しでも早くリハビリを始める必要があります。

手術翌日からベッドで座ることからリハビリが始まります。

その後、関節を動かしやすくするストレッチや筋力強化運動などを行い、座ったり立ったりできるようになったら、平行棒や歩行器、杖などを使い段階的に歩行練習などの理学療法を行います。

また、日常生活動作の練習として着替え、排せつ(トイレ)、入浴などの作業療法も行われます。

ただし、リハビリを行っても骨折前のようには歩くことができない場合も多いので、退院後にもリハビリを行う必要があります。

そのためにも入院中に介護保険の申請や区分変更などの手続きをしておきましょう。

車椅子などの福祉用具のレンタルや、介護リフォームの一部費用などを補ってくれます。

また、退院後のリハビリや介護は長期間になるので、訪問介護や介護施設などの介護サービスを利用して負担を軽減しましょう。

 

大腿骨頸部骨折の予防法

大腿部頸部骨折の原因は、加齢に伴う筋力の低下や視覚、注意力の低下による転倒が大半です。

女性やお年寄りの場合は、骨がもろくなる骨粗しょう症なども主な原因なので、大腿骨頸部骨折の予防法には転倒防止と骨粗しょう症の治療が重要です。

 

◆転倒防止

転倒を防止するにはバランス能力を鍛え、転倒しないための筋力を付ける必要があります。

また、加齢により思ったより体が動かなくなっているので、散歩やつま先立ちなどの運動習慣をつけましょう。

加齢により視覚や視野、段差などのコントラストなどの視覚機能も低下してしまいます。

段差などは暗くならないように照明を調整したり、床に荷物を置かないように工夫しましょう。

注意力など認知機能も加齢とともに低下してしまうので、頭で考えるコグニション課題と身体を動かすエクササイズ課題を同時に行うコグニサイズで予防しましょう。

 

◆骨粗しょう症

加齢とともに骨密度は下がっていくので、意識してカルシウムやビタミンD、ビタミンKを含む食事を摂りましょう。

カルシウム:乳製品や小魚、ヒジキ、小松菜、海藻類など
ビタミンD:キノコ類、魚、卵など
ビタミンK:納豆など

 




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