脳卒中患者のリハビリを描いた短編映画「歩けない僕らは」に期待
2019/12/01
回復期リハビリテーションを舞台にして患者と理学療法士の人間模様を描く短編映画「歩けない僕らは」が11月23日から全国公開されます。
仕事からの帰宅中に、若くして脳卒中を発症し左半身マヒとなった男性患者と回復期リハビリテーション病院1年目の女性理学療法士が主人公です。
主要キャストの役柄や監督
1年目理学療法士・宮下遥(宇野愛海)
脳卒中で半身不随・柘植(落合モトキ)
リハビリ病院の田口リーダー(板橋駿谷)
遥と同期の幸子(堀春菜)
幸子の彼氏・翔(細川岳)
病院の事務方・日野課長(山中聡)
遥が担当し退院したタエ(佐々木すみ江)
監督・脚本 佐藤快磨
作品概要 37分
予告編
YouTubeに予告編がありました。
上映館やスケジュール
当面は新宿の K’s cinema で11月23日の10:00から上映予定です。
若い脳卒中患者の仕事復帰について
この映画の主人公は、20代にも30代にも見える、とにかく若い世代の社会人です。
一般的な脳卒中の認識としては「お年寄りの病気」で、とにかく歩けるようになって、残りの人生を有意義に送れるようになることが目標でした。
ところが若い世代は、残りの人生の方が圧倒的に長いわけで、恋愛や結婚にも不安を抱えたり、やりたいことが制限されます。
人生がガラッと変わりますから、なかなか受け入れ難いこともあるはず。
仕事への復帰も職場の方針次第です。
仮に結婚して子どもいて、しかも住宅を所有しているという状況なら、職場復帰を熱望しますよね。
今の職場は、どういう対応をしてくれるのか、チェックしてみる価値はありそうですね。
仮に職場復帰が出来なくても悲観することはありません。
リモート作業を提案したり、自ら個人事業主となってビジネスを起こす選択肢もあります。
残された運動能力や後遺症にもよりますが、必ずしも出勤が必要な仕事に固執する必要性はないし、ネットを使えば道が開ける可能性もあります。
理学療法士のサポートから離れてからが本番
リハビリは一生に渡ってサポートしてもらえるもの、そう考えている人もいるかもしれませんが、現実は違います。
脳卒中患者のリハビリをサポートする理学療法士によって、入院中は歩行訓練に励むわけですが、退院した後が社会復帰への本番です。
むしろ理学療法士から離れてからが大変だと感じたと、主演の落合モトキさんは、インタビューでも答えています。
自費でリハビリセンターなどに通ってリハビリを続けるか、自分の動ける範囲で散歩などの自助努力を続けるか、いろんな選択肢があります。
映画「歩けない僕らは」まとめ
リハビリの現場を垣間見ることが出来る映画として期待しています。
理学療法士を目指す人にとっては、将来の自分を見ているように感じられるかもしれないですね。
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