リハビリのロボット活用が進む現場でGS Kneeの有利な点とは
リハビリ現場では、どんどんロボットの導入が進んでいるように思います。
特に歩行リハビリの装着型ロボット「HAL」の名前を聞く機会が多いのではないでしょうか。
そのほかにもトヨタ自動車の「ウェルウォーク」なども導入が進んでいます。
なお、Honda歩行アシストは2020年末をもって販売終了となりました。
やはり腰に装着するタイプは高齢者には厳しいのでしょうか。
HALのしくみ
人が体を動かそうとすると、その運動意思に従って脳から神経を通じて筋肉に信号が伝わります。
その際、微弱な「生体電位信号」が体表に漏れ出すわけですが、その「生体電位信号」を皮膚に貼ったセンサーで検出して、意思に従った動作をサポートするのがHALです。
世界初の装着型サイボーグと謡ってますが、脳卒中の患者さんはサイボーグではありませんと、声を大にして言いたいのは筆者だけではないでしょう。
HALの活用分野
HALの場合、医療分野だけでなく福祉の動作支援、工場での重作業支援、災害現場での
レスキュー活動支援も視野に入っているためか、脳卒中患者には多少、重装備の印象があります。
それに引き換え「GS Knee」は非常に軽量コンパクトですから、維持管理コストも低く抑えられるのではないでしょうか。
GS Kneeが有利なポイント
GS Kneeの良い点は、やはりコンパクトな設計にあります。
長下肢装具にGS Kneeを取り付けるための調整が必要ですが、歩行の邪魔にならず、目立ち過ぎず、脳卒中患者さんに過度の身体的負担をかけない点が魅力です。
理学療法士が持つハンドスイッチによって、膝関節の固定と屈伸フリーがコントロールされるわけですが、ハンドスイッチ自体もコンパクトな設計になっていて、理学療法士の負担にはなりません。
重量はわずか780gです。
動作には充電が必要ですが、1回の充電で8時間の使用が可能です。
HALは医療用下肢タイプなら付属品を取り付けた場合14kgにもなります。
脳卒中患者は高齢者が多いですし、骨粗しょう症を疑われる場合、HALの装着は慎重にならざるを得ません。
そもそも健康体であっても14kgの重さを装着して歩行するのは、なかなか厳しいものがあります。
子どもで言えば3歳児の体重ぐらいです。
GS Kneeは価格も期待
リハビリロボットは初期費用と月額利用料が必要です。
トヨタの「ウェルウォーク WW-1000」は、初期費用100万円で月額費用は35万円の負担が発生します。
GS Kneeは、まだ公式発表はありませんが、そこまでの費用負担の可能性は無いでしょう。
10分の1以下を期待したいところです。
まとめ
GS Kneeは、まだ知名度は高くないものの有望なリハビリロボットです。
全国的に広まってほしいものです。
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