脳卒中患者さんとご家族のコロナウイルス対策はまずは「うつらない」「うつさない」
2020/05/01
世界中でコロナウイルスが猛威をふるっています。
非常事態宣言も6都府県に出される見込みです。
リハビリで通院するのも不安があると思われている方もいらっしゃるかもしれません。
最低限必要な施術だけは行っているという方、家にこもっているという方、さまざまだと思います。
脳卒中の方がコロナウイルスにかかりやすいという症例は報告されていません。
それだけでも不必要に怯えずに暮らしていけるのではないでしょうか。
過度のストレスは誰でも避けたいものです。
こんな時期だからこそ余分なストレスは抱えたくないですよね。
とはいえ、脳卒中ので治療を受けている方は健康な人に比べて体力も免疫力も下がり気味です。
普段から強いストレスを感じている方も多いことでしょう。
脳卒中の患者さんは一般の方より、コロナウイルスに感染する可能性が高く、しかも、感染した場合は
より重篤な症状を引き起こす可能性が高いといえます。
また、脳卒中の再発を防ぐため、血液中に血栓が出来ないようにアスピリンやワルファリンなどの血液を
サラサラにする薬(抗血栓薬)を服用されている方がいるかと思いますが、抗血栓薬の中には、感染症の
治療薬と一緒に服用するとお互いに効果を上げたり下げたりしてしまうものがあります。
ワルファリンを飲んでいたら納豆を食べてはいけないとか、高血圧で処方されるカルシウム拮抗薬を
飲んでいたらグレープフルーツジュースを飲むと良くないとかいう話を聞かれたことがあるかと思います。
全ての薬に当てはまるというわけではないので慌てる必要はありませんが、「お薬手帳」は常備して
発熱や咳などで通院する場合は積極的に提示しましょう。
脳卒中の方を看護する方も「うつらない」「うつさない」対応が大切です。
外で仕事をされている方は知らず知らずのうちに感染者と接触している可能性があります。
マスクや手洗い、うがいなどの予防対策を徹底しましょう。
発熱などの自覚症状があっても、なかなかコロナウイルスの感染かどうか検査してもらえる状況ではありません。
体調不良を感じたらなるべく脳卒中の方との接触は避け、介護は他の方に任せましょう。
普段の何もない時期でも、脳卒中の方とその方をお世話されているご家族の方には多くのストレスがかかっていると思います。
こんなときだからこそ笑い合えるような団欒の場を大切にしていきましょう。
「笑う」ことでがん細胞やウイルスを退治するナチュラルキラー細胞が活性化するということが実験でも証明されています。
みんなで支えあって乗り切っていきましょう。
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