リハビリ情報まとめ

リハビリの情報だけでなく、入院中や退院後の情報などもまとめています

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「リハビリ」に対する誤解①リハビリはどこで受けても同じだと思っていませんか?

      2019/11/01

あなたはリハビリを誤解していませんか?

リハビリはどこで受けても同じだと思っていませんか?
保険診療のリハビリが最善のものだと考えていないでしょうか?
また、施設の先生の言うとおりにやってさえいれば状態は改善できると考えていませんか?

脳卒中の後のリハビリは必要だと思っていても、なかなか満足できるリハビリを行なえずに本人もご家族も悩んでしまうことも多くあります。
そこで、多くの方が抱えているリハビリに対する誤解を考えていきたいと思います。

今回は、リハビリの目的についてです。

リハビリは基本的にどこで受けても同じだと思っていませんか?
脳卒中になって危機的状況から脱した後、入院した病院やリハビリテーション病院でリハビリを経験していると思います。
それぞれがどんな目的でおこなっているか考えたことはありますか?
それぞれの時期でやることは変わっているけれど、機能改善という目的は同じでしょと考えていませんか?
実は、リハビリにはそれぞれの施設で異なる目的があるのです。それぞれの施設で目指す内容も求める状態も違うということですね。

まず、緊急入院した病院でのリハビリ。
ここでの最大の目的は「寝たきり状態にならないこと」です。
状態が安定したらすぐ、発症してから48時間以内にリハビリを開始するのが望ましいとされています。
これは、寝たきり状態が続くと全身の筋力の低下や、骨がもろくなる、認知機能の低下といった廃用症候群が進み、死亡リスクも高まるので、それを防ぐためです。
大変な状況になったのだからしばらく安静にしていたほうがいいのではないかと考えてはいけないのですね。
そのため急性期の病院では、まず①上体を起こす、②座る、③車いすで移動するといった離床訓練を行います。
そして並行して、食事、排せつ、着替え、入浴といった日常動作の訓練もおこなっていきます。
体を起こして食事ができるとか車いすから便座に移動して排せつできるという状態になったらリハビリテーション病院へ転院できる状態になった目安です。

では、リハビリテーション病院でのリハビリの目的は何だと思いますか?
ここでの目標は「家に帰って生活できるようにすること」です。
脳卒中後の急性期から回復期に入った時期で、傷ついた脳の機能の回復が急速に進むこともあり、一番変化の大きい時期ということができます。
リハビリテーション病院によって考え方や入院期間は異なるようですが、立つことと座ること、歩行訓練、着替え、食事、トイレ、入浴など日常動作の訓練が行われます。リハビリテーション病院でのリハビリがどれだけの効果が出るかというのは、やはり本人がどのくらいの気持ちでリハビリと向き合うかにかかってくると思います。
というのも、麻痺した側の訓練がどこでもしっかり行われるかというと千差万別で、機能の改善よりも麻痺のない側で補って生活する工夫を指導され退院へと進む場合もあります。

そして、維持期における外来や介護保険施設などでのリハビリです。
保険適用の外来でのリハビリは週に1回30~40分と入院中よりぐんと少なくなります。
そこで、介護保険施設でのデイサービスや訪問リハビリなどのケアを併用することが多いと思います。
しかし、ここでの目的は「今ある機能の維持・向上」ということになります。いま、つえを使って歩ける人は車いすにならないように、車いすで生活している人は寝たきりにならないようにということがリハビリの目的となっていて、「失われた機能の改善」というところまでは手が回らないのが実情です。

これを聞いてどう感じましたか?若くして発症した方は、より機能改善をして社会復帰を目指したいと思う方が多いのではないでしょうか。

麻痺の改善や社会復帰を目指したい人はその目的にあったリハビリを選択していくことが必要になっていきます。




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