リハビリ情報まとめ

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脳卒中回復期の歩行リハビリ後は発病前の歩き方に戻したい

      2020/03/24

脳卒中という言葉は一般的には知られていますが、実は脳の血管の破れや詰まりが原因で起こる病気の総称であるという事までは、恐らく医療関係者以外には知られていないと思います。

脳卒中を大きく分けると「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」になります。
脳卒中は命に関わる怖い病気ですが、一命を取り留めても後遺症が残ることが心配されます。
後遺症の中で片麻痺は日常生活に大きな支障が出ます。

プロ野球ファンなら誰もが知っている長嶋茂雄氏も脳梗塞を患い、ようやくメディアでも見かけるようになりましたが、相当に辛いリハビリを経たものと推測できます。
それでも歩行がやや困難な印象は拭えないですよね。

 

それだけ脳卒中は重い病気であり、出来れば避けたいところですが、こればかりは予測不能です。
残った機能で少しでも日常生活の向上を目指し、失った機能は装具でカバーするためにリハビリが必要になります。

リハビリについても本人や家族が経験していなければ、どういう事をやるのか詳しく知らないものです。
リハビリには、医師の他に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のセラピストと呼ばれる職能の方々が関わります。
歩行訓練が出来る段階になれば、家族も本人も理学療法士さんへの期待が更に高まります。

が、麻痺の度合いによっては、足首、膝、太ももまでカバーする長下肢装具をつけることになるのですが、膝関節が伸びきったまま固定する装具なので、膝を曲げない不自然な歩き方で歩行訓練をせざるを得ないのは仕方のないことなのでしょうか。

 

麻痺によって膝の曲げ伸ばしの筋力が衰えているから、不用意にカクッと膝折れを防ぐために固定するわけです。
しかし、その膝折れ予防が結果的に不自然な歩き方のまま、歩行訓練になってしまうとも言えます。
歩けるようになるけど、歩き方まではリハビリでカバー出来ないのは仕方がないというのは、なんとも皮肉と言いますか相反するものです。

決して不自然な歩き方をするためのリハビリではないですが、現実には不自然な歩き方が身に付いてしまい、その歩様は「ぶん回し歩行」と言われています。
麻痺した側の足が外側を回って出てしまう歩き方です。

そのような歩き方で散歩をしていらっしゃる方、見かけたことがあります。
誰が見ても大病を患ったのだなと思いますよね。
ちょっとした混雑する場所、例えば駅の改札、スーパーのレジなどでは、他人や機械にぶん回し歩行のためにぶつけてしまったり、階段や段差もスムーズには移動できない状況も見かけたことがありますが、幸い単独での行動ではなかったので寄り添う必要はありませんでした。

 

こういう状況を見てしまうと、歩き方も病気前の状態に近づけられたら、患者さんはうれしいだろうなあと思います。
ひょっとすると理学療法士さんも「スムーズに歩かせたい」という思いはしてるのかもしれないですね。




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