脂質異常症とは|症状や原因・どんな治療法があるの?
最近は脂質異常症を指摘された人が多くなっているそうです。
新型コロナウイルス感染症のなどの影響で、外出を自粛し体を動かす機会が減り、運動不足で体重が増えたことなどが原因の一つと考えられるそうです。
また、自宅にいる時間が増え、ついつい間食をしてしまう人も増えているそうです。
脂質異常症とは
脂質異常症は血液中の悪玉と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪が正常値より高い状態や、善玉と呼ばれるHDLコレステロールが正常値より低い状態のことをいいます。
LDLコレステロールはコレステロールを全身に血管に運び、HDLコレステロールが余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑える働きをしています。
脂質異常症の原因と症状
脂質異常症だけでは自覚症状がない場合が多いですが、気が付かないうちに体中の血管で動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を起こすリスクが高くなってしまうので、脂質異常症を指摘された場合はしっかり治療を受けましょう。
また、脂質異常症は他の病気と関係なく起こる原発性と、他の病気や薬の影響で起こる続発性に分類されます。
原発性脂質異常症の原因は主に遺伝子異常で、家族性高コレステロール血症など遺伝性のものがあります。
続発性脂質異常症は、糖尿病や内分泌疾患、腎臓病、ステロイドホルモン、経口避妊薬などの薬剤など様々な原因で起こります。
脂質異常症の治療法
脂質異常症の治療は、まず脂質管理の目標値を決め、食事療法と運動療法を行います。
目標値を達成できない場合は、薬物療法をが必要になります。
食事療法
脂っこいものを控えるだけでなく、食べすぎに注意し体重を標準体重に近づける必要があります。
適切なカロリー、減塩、バランスの取れた健康的な食事を、1日3食きちんと食べましょう。
◆悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増やす食べ物
・鶏卵や魚卵
・脂身の多い肉・内臓
・マーガリン
・ショートニングを使った菓子類
◆悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を抑える食べ物
・緑黄色野菜
・青魚
・きのこ・豆腐・海藻
・大豆製品
・オリーブオイル
・ナッツ類
運動療法
運動療法は中性脂肪を下げ、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やすことができます。
また、筋肉量が増え基礎代謝が上がり、脂肪が燃焼しやすい体になるので、ウォーキングや水泳、自転車などの有酸素運動を1日30分、毎日続けましょう。
薬物療法
食事療法や運動療法を行っても脂質管理の目標値を達成できない場合に内服薬による治療が行われます。
また、多くの険因子を持つ人や、遺伝性の要因による家族性高コレステロール血症などと診断された場合は、動脈硬化が進行するリスクが高いので薬物療法を行います。
同時に食事療法や運動療法による生活習慣の改善も行われます。
脂質異常症は気付かないうちに動脈硬化を進行させるので、適正な体重の維持、適切な食事、運動の習慣、禁煙など、生活習慣を改善し、定期的に健康診断を受けて予防しましょう。
この記事が良かったら、ポチッと応援クリックを!