階段で息切れや動悸?その原因として心不全やCOPDが…
最近、階段を上ると息切れや動悸がする、なかにはめまいがするなんていうことはないですか?そこには心不全やCOPDなど、思いもよらぬ病気が潜んでいることも。息切れる原因や息切れしない方法などについて調べてみました。
息切れの種類について
「息切れ」と一言で言っても、さまざまな息切れがあると思います。
例えば、以下のようなものです。
- 息がつまる
- 胸が圧迫される
- 空気が吸えない感じ
- 呼吸が重い
- 意識して努力しないと呼吸うまくできない
- 呼吸が浅い
- 十分に息を吐けない
- 呼吸が早い
息切れを感じるとき、あなたはどのような感じがしますか?
階段や坂道で息切れる原因
血液中の酸素量の低下や二酸化酸素量の増加など、息切れにはさまざまな原因があります。基本的には、体が必要とする酸素量を、上手に供給できなくなってしまうと、息切れをしてしまいます。健康な人でも、激しい運動や空気の薄い高い山を登ると、息切れします。
しかし、坂道や階段を上る程度の運動で息切れをすることはあまりありません。これらのレベルでの運動でも息切れしてしまう場合は、体内に酸素を取り込む機能を妨げるなんかしらの病気が考えられます。
一つの目安としは、
- 同年代の人と同じペースで歩くと息切れをしてしまう
- 歩いていて息切れのために時々立ち止まる必要がある
こういった場合は、病気を疑う必要がありそうです。
気になる方は、呼吸器内科のある病院で受診してみてください。
階段や坂道で息切れる場合、考えうる病気は?
階段や坂道で息切れる場合に考えうる病気で多いのが、呼吸器疾患や心疾患、血液疾患です。
呼吸器疾患としてはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と間質性肺炎が考えられます。
呼吸器疾患が原因
COPDは喫煙などによる有害物質の長期間曝露により、肺が炎症を起こして呼吸機能が低下することにより起こります。喫煙をしている方は、すぐに禁煙するようにしてください。
間質性肺炎は肺胞の壁の構造が壊れ、線維化を起こすことで酸素の取り込みが妨げられてしまいます。
心疾患が原因
心疾患には心不全が考えられます。心不全になると酸素の取り込み及び運搬に障害が起こします。
血液疾患が原因
血液疾患には貧血が考えられます。貧血になると、取り込んだ酸素を体のすみずみにまで運ぶことができなくなります。
息切れしない方法はある?
どうやら病気ではないみたいだけど、最近すぐに息切れしてしまう…。そんな方が息切れしない方法はあるのか、ということについて調べてみました。
息切れを早く収めるには、「しっかり息を吐く」のがポイントです。息苦しいと吸うことに意識が行きがちですが、実はしっかり吐いたほうが効率よく呼吸ができるそうです。
また、息切れは体力低下により心肺機能が衰えているわけですから、運動を行うことで体力をつけるようにしましょう。ランニングのような有酸素運動のときだけでなく、ストレッチや筋トレのときにも呼吸を意識して運動を行うと効果が高まるようです。
体力低下とは関係ありませんが、緊張してなんとなく息が詰まってしまったときの対処法もお伝えしておきましょう。
緊張すると呼吸が浅くなります。このときも息を吸うのではなく、口笛を吹くときのように口をすぼめ、ゆっくりと「フーッ」と言いながら細く息を吐き続けましょう。
息を吐ききったら、鼻から自然に息を吸い込みます。これを数回繰り返し、肩の力を抜くとともに体全体をリラックスさせます。すると自然と緊張もとけていきますよ。
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