動脈硬化が脳梗塞に発展 普段からセルフチェックを!
心臓からからだ全体に血液を送る動脈の内側の壁が厚く硬くなる症状の動脈硬化。
この動脈硬化がすすむと、脳梗塞や心筋梗塞へと発展しがちです。
普段から動脈硬化になっていないか、セルフチェックを心がけましょう。
動脈硬化はなぜ起こる?
動脈硬化は動脈の壁が厚く硬くなる状態のことで、動脈硬化になると血管内は狭くなり、血液がスムースに流れにくくなります。
老化とともに動脈は硬化していきますが、食事などの生活習慣でも動脈硬化は起こります。
そのきっかけは悪玉コレステロール(LDL)の増加です。
食事などでコレステロールを摂りすぎたりすると悪玉コレステロールが増え、動脈のいちばん内側の内皮細胞に入り込み血管の内壁を厚くしていきます。
また、高血圧や高脂血症になるとさらに悪玉コレステロールが入り込み、アテローマとなります。
アテローマはお粥状の粥状腫で、これが破裂すると血栓となり脳梗塞の原因となります。
動脈硬化で血管内が細くなっている状態で喫煙をすると更に血管が収縮するので、血栓などが余計に詰まりやすくなり脳梗塞を引き起こす原因となります。
動脈硬化を起こしている方は、すぐに喫煙をやめましょう。
健康診断の結果から動脈硬化のセルフチェック
動脈硬化を起こしているかどうかは、健康診断の項目からセルフチェックできます。
脂質異常かどうかに着目して見ていきます。
脂質異常が見られる方は、改善に取り組みましょう。
脂質異常とは
次の3つの項目が以下の数値だと「脂質異常症」と診断されますので要注意です。
- LDL(悪玉コレステロール) 140mg/dL以上
- HDL(善玉コレステロール) 40mg/dL未満
- 中性脂肪 150mg/dL以上
動脈硬化ではありませんが、慢性腎臓病も脳梗塞の危険因子と考えられます。
尿検査でのたんぱく尿、血液検査でのクレアチニン値もチェックしてみてください。
動脈硬化を予防する
加齢とともに動脈は硬化していくものですが、生活習慣の改善により予防や進行を防ぐことが可能です。
次の項目に着目して、できることから日々の生活に取り入れていきましょう。
- 適度な運動をする(ウォーキング、水泳、体操など)
※中高年は激しい運動は控え、無理のない運動をする - 糖尿病・高血圧の人は、これらを改善するよう心がける
- メタボな人はダイエットを心がける
- タバコをやめる
- 過度な肉体的・精神的ストレスを掛けないようにする
- 食事に気を配る
動脈硬化と食事
動脈硬化は日々の食事からも大きな影響を受けます。
次のような点に注意して、日々の食事を摂取するよう心がけましょう。
控えめにしたいもの
以下のものはなるべく摂取しないよう心がけてください。
- 食事量(たくさん食べない)
- 脂質
- コレステロールの高いもの
- 塩分
- 糖質
- アルコールは控えめに
摂取したいもの
こちらのものは積極的に食事に摂り入れましょう。
- 大豆製品
- 食物繊維
- 柑橘類
- 青魚
- ビタミンE
- ナッツ類
- 緑黄色野菜
- 水をよく飲む
以上の点に意識して動脈硬化を防ぎ、脳梗塞にならないよう心がけて、日々の生活をお過ごしください。
肥満気味の方は、まずはダイエットを心がけることで、かなりクリアされるかと思います。
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