脳卒中後のリハビリをテレワーク式にしたら好結果になった話
テレワークが大流行した2020年。
脳卒中のリハビリにもリモートの流れが押し寄せることを予感させることが中国で起きていました。
理学療法士との対面ではなく、遠隔指導によるリハビリを受けた患者の方が回復結果が良好だったという話題です。
研究を行ったのは中国の復旦大学です。
研究の詳細は「Neurology」10月27日号に発表されています。
遠隔リハビリの概要
リハビリの遠隔指導の内容は、ライブ動画を介したものです。
研究の対象者は2017年7月~2019年1月に脳卒中治療を受けた52人。
半数は自宅での遠隔プログラムに参加しています。
患者の介助はだれがするのかなど疑問点はありますが、自宅というリラックスできる環境でのリハビリが回復を早まらせるのかもしれませんね。
もし日本でもリハビリの遠隔療法が普及すれば、通院の費用など大幅に軽減される可能性があります。
リハビリ施設への送迎負担もなくなり、家族もサポートがしやすくなるのではないでしょうか。
ただ、リハビリの遠隔指導を受けるには、患者の身体がリハビリを受けられる前提でなければ実行が難しいという点です。
さらには理学療法士の対面指導を完全に無視することもできないでしょう。
理学療法士のリハビリ指導を受ける機会を定期的に設けることで、モニター上ではフォローが難しいところをカバーする必要があると思います。
これを機会に、遠隔による医療体勢が充実することを期待したいものです。
5G時代の新しい医療
5G時代を見据えて、風邪程度の症状ならば自宅で受診から処方薬の受け取りのしくみを整えることも、決して難しいことではないかもしれません。
医師との合意の上でライブ映像での診断を受け、処方箋はそのまま薬局に伝送され、その日のうちに処方薬が自宅にドローンで受け取れると、非常に効率的ですし患者側の負担も減ります。
勤務先からも診察を受けられると、周囲に気を使わなくても良くなります。
そもそも体調不良でも出勤しなければならない状況がおかしいわけですが、その辺の意識は、今後、日本では残念ながら変わらないでしょう。
待合室に何時間も待たされることも異常ですが、改善の兆しは見えません。
病院現場の効率化が期待できない以上、しくみを変えること、IT技術を医療現場にもっと組み込んでいくことしか打開策は無いと思います。
誰がどう見ても、待合室で長時間待たされることは異常です。
それを異常と思っていないことも異常です。
5G時代に医療システムも大きく変わることを期待しましょう。
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