リハビリ情報まとめ

【※広告を含みます】 リハビリの情報だけでなく、入院中や退院後の情報などもまとめています

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脳卒中後のリハビリ回復期で覚えておきたいGS Knee

   

脳卒中によって亡くなっている人の数って、年間どれぐらいだかご存知でしょうか。
医療関係者の方は頭に入っているとは思いますが、

  • くも膜下出血 11,731人
  • 脳内出血 32,776人
  • 脳梗塞 59,267人

となっています。
※数字は人口10万人対

出典:令和元年(2019)人口動態統計|厚生労働省

脳卒中の種類

くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞をひっくるめて「脳卒中」と一般的には言いますが、厳密には「脳梗塞」と「頭蓋内出血」にわかれます。
さらに、脳梗塞は3種類、頭蓋内出血は2種類に分類されます。

脳梗塞・・アテローム血栓性梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓
頭蓋内出血・・脳内出血、くも膜下出血

いずれにしろ、運動麻痺などの後遺症がでます。

そして欠かせないのがリハビリですね。
脳卒中のリハビリと言えば、主に歩行訓練がイメージされます。

脳卒中のリハビリ段階

脳卒中とリハビリは切っても切れない関係にありますが、リハビリの目的は発症前と変わらない水準の日常生活を目指すことです。

現実としては身体機能が制限されているため、発症前と変わらない水準というのは理想にすぎない面も否めませんが、その限られた機能を使って社会復帰ができるように専門スタッフがサポートすることになっています。

リハビリは「急性期」「回復期」「維持期」に分かれます。

急性期は脳卒中の治療により容態が安定した後に行われます。
基本的には発症から48時間以内にスタートすることが望ましいとされていますが、素人目には朦朧とした状態でも無理やり始めるのかと思ってしまいます。

ところが、あまりにも寝たきりだと筋肉の萎縮、関節の拘縮、骨がもろくなるなど、回復のチャンスが遠のくほどの体力低下または認知機能の低下が懸念されます。
そのような状態を「廃用症候群」と言いますが、これを防ぐことがリハビリ急性期の最大の目的です。

回復期リハビリで覚えておきたい重要なこと

病院での回復期リハビリは、入院期間が180日までと制限があります。
リハビリ時間も最大で3時間と長くなることから、機能回復効果がより期待できます。

1日3時間のリハビリと聞かされると、とてつもなく長くて大変そうな気がします。

アスリートのように鍛えるわけではなく、10分から20分程度のプログラムを複数、休憩などをはさんで行う方法です。
患者さんの身体の負担は考慮されています。

回復期リハビリに関わる医療ワーカーは、主に理学療法士がイメージされますが、実は9つの分野の専門家がチームで担当しています。
その専門家とは、医師、看護師、薬剤師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、ケアワーカー、医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)そして栄養士です。

その中でリハビリスタッフとして訓練を担当するのが、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)です。
そもそも回復期リハビリの内容は、「理学療法」「作業療法」「言語療法」に大きくわかれていることによります。

体力回復トレーニング含む体の動かし方や歩行訓練は理学療法士、日常動作や仕事に必要な機能回復は作業療法士、話す、聴く、飲み込む、対人コミュニケーションなどは言語療法士が担当します。

歩行訓練はロボットが活躍する時代

手足の麻痺が後遺症として残りやすい脳卒中。
発症前のように自由に手足を動かしたいと、誰もが思うことでしょう。

特に若年層の脳卒中患者は、できるだけ麻痺を悟られずに職場復帰をしたいと希望するケースが多いようです。
エンジニアやWEB制作、営業関係は特に麻痺が仕事に影響しますから、その思いは切実だと思います。

脳卒中後の歩き方が特徴的であることから、「コンパス歩き」「ぶん回し歩行」など、あまり歓迎されない表現があることも事実です。
麻痺した側の足を長下肢装具で膝が曲がらないように固めてから歩く練習をするために、どうしても不格好な歩き方が身につきます。

そこで麻痺した側の膝を、歩行に差し支えないよう曲げ伸ばしの動きに合わせて適度な角度に保ち続けるロボットがあれば、患者さんの歩き方は発症前と変わらなくなる可能性があります。

それを実現するのが「GS Knee」という歩行リハビリロボットです。
コンパクトな作りで長下肢装具に取り付けるだけですから、患者さんへの負担もほとんどありません。

まとめ

脳卒中は突然発症する病気です。
自覚症状があったとしても、すぐに容態が急変するため、治療にはスピードを要します。

社会復帰のカギは回復期リハビリが重要です。




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