一次脳卒中センター(PSC)認定施設一覧
脳卒中など脳血管疾患で入院した人の数は、厚生労働省の「傷病分類別にみた施設の種類別推計患者数」によると、全国で約15万人(※)となっています。
おそらく、そのほとんどが急患として救急搬送のはずです。
脳卒中は、症状が現れてから初期治療まで早いほど、重症化を防ぐことができます。
ただし、脳卒中に対応できる医師が不在であるなどの理由で、病院をたらい回しにされることがあっては、医療の進歩があったとしても無意味になってしまいます。
そのようなリスクを避けるべく、今では、全国に一次脳卒中センターが稼働しています。
一次脳卒中センターとは
薬剤による治療が24時間365日可能な病院を、一般市民や医療従事者にも分かるよう、日本脳卒中学会は「一次脳卒中センター」として認定しています。
一次脳卒中センターの認定施設
全国974施設が認定されています。
地域別の認定施設の数は以下の通りです。
- 北海道 39
- 東北 71
- 関東 267
- 中部 165
- 近畿185
- 中国 63
- 四国 45
- 九州 139
具体的な施設名に関しては、日本脳卒中学会の公式サイトで公開中です。
都道府県 | 一次脳卒中センター(PSC)一覧 | 日本脳卒中学会
一次脳卒中センターの特徴
発症直後の迅速な治療が、早期回復の鍵となり、どこに住んでいても同じような治療を受けることができるような診療の「均てん化」を目指す施設です。
迅速な治療とは、脳の血管に詰まった血栓を点滴で溶かすことができる組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)治療のことです。
実は医師の認知度も低い制度であり、一次脳卒中センターについてのアンケート(※)では、
- 「制度を知っている」と答えた医師は12.9%、
- 「名前は聞いたことがある」という医師は23.8%
ということから、もっと認知度が高くていい制度です。
※出典:新制度「一次脳卒中センター」、認知度は1割強:日経メディカル
脳卒中のリハビリの負担も軽く
一次脳卒中センターの認知度が、医師や住民に広く知れ渡ると、早期治療の確率が高くなり、リハビリ期間の短縮にも繋がります。
社会復帰は病院でのリハビリでは不十分であり、退院後も自助努力が続きます。
自助努力の期間が少しでも短くなれば、リハビリへの心身の負担、または経済的な負担、家族の負担も減っていくため、一次脳卒中センターの所在を知るだけでも、かなりのメリットがありそうです。
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