脳卒中の後遺症はマヒだけではなかった!左右一方が認識できなくなる後遺症とは
脳梗塞や脳出血を総称して脳卒中と言いますが、代表的な後遺症は半身マヒです。
脳の血流が途絶えたりして脳細胞が損傷する病気ではありますが、半身マヒのほかにも見られる後遺症に「半側空間無視」があります。
今回は、半側空間無視について、得た情報をシェアしたいと思います。
半側空間無視とは
脳卒中による脳の損傷によって、左右のどちらか一方が認識し辛い現象が起こることです。
例えば、右側にテレビリモコンがあり左側にスマホがある場合、テレビリモコンかスマホのどちらかしか見えていない、認識していない状況を指します。
脳の損傷した部位とは反対側で認識し辛い現象が起こり、特に右側の脳の損傷においては発生頻度が高くなり、4割程度となる傾向です。
前述のテレビリモコンとスマホにおいて、右側の脳の損傷が影響で半側空間無視となる場合は、左側にあるスマホが見えていないことになります。
左側の認識がし辛いことから歩行中でも左側をぶつけやすくなります。
半側空間無視のリハビリ
リハビリでは認識し辛い方の空間を意識させる訓練が中心となるようです。
効果的なのは、やはり周囲の声掛けになります。
さらには「プリズム適応療法」と言われる、物が右にずれて見える特殊な眼鏡をかけてのリハビリがあります。
これは左側に半側空間無視が見られる患者さん、つまり右側の脳を損傷した場合に有効で、「PA療法」「プリズム順応」とも言われる訓練です。
プリズム順応の効果
プリズム順応に関して、詳しく解説してくれているブログがあります。
筆者はカナダでポスドクをしている方です。
参照:脳卒中の後遺症:半側空間無視のリハビリ、プリズム順応 | 心の健康指数をあげよう
短時間で効果がでるとは知りませんでした。
問題は日常生活で専用のメガネまたはゴーグルが作れるのかという点です。
半側空間無視対応プリズム眼鏡の購入は可能か
探せばあるものですね。
半側空間無視のリハビリ施設に向けたプリズム眼鏡の購入は可能です。
1例として8万円で製作をしている老舗のメガネ店がありました。
参考:高田メガネ
そもそも近視や乱視、遠視もしくは斜視などに向けたプリズムメガネは、どのネガネ屋さんでも対応できるはずなので、個人向けとして相談してみる価値はあるかと思います。
まとめ
脳卒中の後遺症はマヒだけではなかったことを知りました。
半側空間無視について、少しでも参考になれば幸いです。
参考:脳卒中の後遺症「半側空間無視」工夫とリハビリで改善 | ヨミドクター(読売新聞)
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