リハビリ情報まとめ

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理学療法士さんの働き方が斬新!1日18単位という最低ノルマがあると聞いて調査

   

コロナ禍にあっては、医療従事者の方々の苦労がメディアや実際の通院などで伝わってきます。

本当に、大変な時期だと思います。

話はガラッと変わるのですが、たまたま調べものをしていて驚愕したことがありました。

病院勤務の理学療法士さんって、しっかりとノルマがあるようなのです。
営業マンじゃないんだからと、最初は記事に目を疑いましたが、どうやら「当たり前」な働き方というではありませんか。

少し興味が沸いたので調べてみました。

診療報酬と点数と単位

まさか理学療法士さんが「単位制」で働いているとは夢にも思いません。

単位とは何かということですが、まず診療報酬の制度について基本的なことを知ると理解が早まります。

原則として、理学療法士さんが患者さんに手当て(リハビリ)をした場合、診療報酬という形で病院側に収益がもたらされます。

診療報酬は単位ごとに決められていて、1単位は20分の診療を意味します。
1時間のリハビリだと3単位という具合です。

脳血管疾患のリハビリの場合は、1単位が100点、200点、245点と、診療報酬では定められています。
1点が10円ですから仮に1単位200点のリハビリを1時間した場合、6,000円が病院に入るということになります。

1時間で6,000円が安いかどうかは別として、このようなしくみです。

出典:令和2年度診療報酬改定について

理学療法士のノルマ

診療報酬の制度では、1人の理学療法士さんが患者さんをサポートする単位数は1日24単位、週108単位までと決まっています。

1日18単位では足りないじゃないかと思ったのですが、どうやらこの数字は、経営上の都合によるものでした。

最低1日18単位(1単位20分)、つまり6時間リハビリができれば、十分利益を確保できる目安という意味合いもあるようなのです。
すっかり理学療法士さんの働き方改革の一環かと思いましたが、全く違いました(汗)

理学療法士さんを1人雇用するにあたっての皮算用ということですね・・。

近所の整形外科は、理学療法士さんが10人ほど働いてますからね、ふむふむ・・という計算がざっくりと医療関係じゃなくてもできます。

理学療法士と病院の報酬割合

前述の例で言えば、理学療法士さん1人が1時間働けば6,000円が病院に入るとしましょう。

1日18単位がノルマならば6時間で36,000円、1ヵ月20日を稼働日数とすると720,000円が病院に入ります。

年間だと864万円ですが、理学療法士さんの人件費などを考えると、病院側には何割が残るのかはナゾです。

仮に理学療法士さんの年収を500万円としましょう。
364万円で病院は運営をしなければなりません。

単純に計算できるものではありませんが、基本的な考え方は間違っていないはずです。

理学療法士の年収相場

国土交通省の令和元年賃金構造基本統計調査から、33歳の理学療法士の年収は、

  • 男性:約408万円
  • 女性:約383万円

になりました。

あくまで統計上の年収相場ですが、年間の診療報酬の半分近くは人件費と予測することができます。

理学療法士の診療報酬は1日24単位、週108単位までと決まっています。
上限がありますから、理学療法士への費用を下げることで、病院側は取り分を増やせるということですよね。

出典:令和元年賃金構造基本統計調査

まとめ

理学療法士のノルマの意味、少しでも理解して頂けたでしょうか。

現場で働く理学療法士には、ノルマをこなすことで頭がいっぱいという方はいないと信じたいですね




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