NHKスペシャルの再生医療、札幌医大で半身まひから復帰
2019/12/01
NHK特集の、再生医療を見た感想です。
先日のNHK特集をNHKオンデマンドの動画で見ました。
再放送を調べたのですが、どの時間でやっているかが分からなかったので、どうしても見たかったのでオンデマンドから見ました。
あとでユーチューブの動画でもアップされていることに気づきましたが、もう買ってしまったのでまあいっかということで。
内容は脊髄損傷の患者さんのための再生医療です。見てみたら、これ、そういえば前にも見ていました。でも流し見で、もっと詳しく見たかったのです。というのも脳梗塞などで倒れた場合の再生医療に興味があったからです。こういうのって調べて置かないと、倒れてからだと遅いから。どこに連絡すれば最先端の医療を受けられるのかを知っておきたかったのです。
特集では、脊椎損傷の2人の患者さんを追っていました。一人は水泳の飛び込みでセミプロのようなスポーツマンの方で、飛び込みでプールの底に頭を打って首から下が動かなくなってしまい、もう一人は仕事中に作業車から足を滑らせて落ちて頭などを打って脊髄損傷になってしまいました。
治療の方法は、間葉系幹細胞を自身の脊髄の血液を取って培養してから、再度血液に点滴で流し込み、様子をみながら、リハビリに取り組んでいくというものでした。培養はニプロという会社が取り組んでいます。まだ、量が確保できるほどではないので、使える患者さんは脊髄損傷に限られていますが、発生してから2週間以内に札幌の病院に入院し、30日以内にこの再生医療をうけることが条件で、この医療を受けることができるそうです。
いかに発病後の対応のスピードが大切かわかりますネ。
そして、一度の投与から手足が動くようになる方もいれば、少しずつ容態が良くなっていく方もいます。
これはひとりひとり個人の身体能力や、事故の損傷状況によりそうです。普段からスポーツしていたり、身体能力が高いと段違いに回復しているようです。
脊髄損傷は、木を切ってはしごから落ちたり、酔っぱらって転んでも、頭の打ちどころが悪かったり、首や腰を打ったりしてなることがあるので、意外と身近に起きる事故だそうです。
医師が言うには、これまでは事故発生後寝たきりになってから1か月も状況が悪い場合は、これ以上の回復は見込めないとあきらめていたということでしたが、これからは回復が望める医療になっていくだろうというお話でした。今までは我々がその方法を知らなかっただけで、実際は回復に向けての方法がある!ということなんです。
医療は日々進歩していますネ。頼もしいです。
今後もし自分や家族や周りの方が同じようなことになっても、この方法を知っているだけで、回復する可能性があるということなのですから、希望があります。
回復されて車に乗ることもできるようになった患者さんも、自信と希望が蘇ったとおっしゃっていました。また社会復帰をされるというお話でしたので、人は希望を持てる状況にあって初めて、生きているという実感を持つことができるのだと思いました。
もう一方の方は、地元の病院に戻ってリハビリを始めることになりましたが、サポートしてくれる医師や理学療法士さんや作業療法士さんに、結構体力の限界まで引っ張られたり、歩かせてもらっていましたが、こんな風にしてもらえるのは幸せだなと思いました。人は人の助けがないと生きていけないのだとあらためて感じました。理学療法士は、惜しみなく患者さんに力を使っていて素晴らしいなと思いました。
今は重篤な病状の方が優先して受けている再生医療ですが、将来的には日常的に使える方法として選べるようになったら本当にいいなと思います。
2019年5月から保険適用になりましたが、この条件は、倒れてから2週間以内に札幌医大に入院すること、30日以内に再生医療をうけられることが条件です。方法は脊髄の血液を取って培養してから、点滴で体に入れます。点滴はこれ1度だけなんですって。
もし身内の方にこのような方がいらっしゃれば、急いで連絡してみてください。
将来的には脳卒中や脳梗塞、認知症にも適用できるのではないかということでしたので、とても画期的で期待が持てる医療だなと思いました。リハビリでは良い理学療法士さんに巡り合えることが幸せだなと思います。
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