ラクナ梗塞とは わかりやすく症状・原因・治療法など解説
脳血栓の一種であるラクナ梗塞の症状や原因、治療法やリハビリテーションについてわかりやすく解説します。日本人に多いタイプの脳梗塞なので、発症・再発しないよう気をつけましょう。
ラクナ梗塞とは何か【わかりやすく解説】
ラクナ梗塞とは
ラクナ梗塞とは脳血栓の一種で、脳の奥深くを流れる毛細血管が詰まり起こる15ミリ未満の小さな脳梗塞のことです。日本人にはわりと多いようです。「ラクナ」とはラテン語で「小さい窪み」を意味します。
ラクナ梗塞の症状
一般的な脳梗塞と同様な症状が起きます。半身に麻痺や障害が起きたり、喋りづらくなったりします。
発症の主な原因
ラクナ梗塞が起こるいちばんの原因は、高血圧による動脈硬化と言われています。
治療法について
ラクナ梗塞の治療では手術をすることはほぼありません。血液の凝固を抑える薬や脳細胞の保護をする薬などを使用して治療します。とはいえ、発症した場合はできるだけ早く病院へ行ってください。脳梗塞は早期治療する分だけ後遺症が残らずに済ます。
発症後リハビリテーションの流れ
ラクナ梗塞発症後のリハビリテーションの流れは次のようになります。
- ベッド上にて手足を動かす
- ベッドに座る練習
- 歩行訓練及び言語療法
- リハビリ専門施設へ転院
歩行訓練はなるべく早い段階からスタートするのが理想です。その際にGS Kneeを使用した歩行訓練を行うことで、再び膝を曲げて歩けるように回復します。
ラクナ梗塞の予後予測
「予後予測」とは回復の予測のことを指します。リハビリの進捗状況により、予後予測を行いますので、リハビリ初期の段階から患者さんは
入院時の状態・患者の年齢・入院後の状態などを基にし、一定のリハビリを行なった後の「回復の予測」を立てます。
この予測から逆算された緻密な計画の元、リハビリプログラムは作成されるのです。
この回復の予測のことを「予後予測」と言います。
予後予測は主に3種からなり、「二木の予後予測」「脳画像からの予後予測」「運動機能からの見た予後予測」を行います。
「二木の予後予測」とは、「入院時」「発症2週間後」「発症1ヶ月後」の期を3つに分け、それぞれの期にどれくらいの状況下を鑑み予測を立てるほう法です。
ラクナ梗塞の再発率は?
完治した人からと言って、安心してはいけません。生活習慣等を改めない限り、再発の可能性はあります。脳梗塞を発症した人のは約20~30%が3年以内に再発しています。なお、ラクナ梗塞の場合、1年以内の再発率は約約5%程度と言われています。再発を防ぐためにも、健康的な生活を心がけてください。
ラクナ梗塞はMRIで発見されることも
症状が現れる場合だけでなく、症状のない無症候性脳梗塞もあります。特に高齢者の場合、CTやMRI検査で発見されることも少なくないようです。気になる方は定期的に脳ドックの受診をおすすめします。
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