リハビリ情報まとめ

【※広告を含みます】 リハビリの情報だけでなく、入院中や退院後の情報などもまとめています

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脳卒中後は必ず認知症を発症するのか

   

子どもの通う小学校では、卒業文集に将来の職業を掲載します。
全国的にも珍しくないテーマではありますが、憧れる職業については時代を反映していることが多いので、保護者としては楽しみなコーナーです。

我が子が言うには、増えてきているのは医療系で、しかも医師ではなく、理学療法士などリハビリに関わる職業とのこと。
クラスメイトの中には、自身がケガによって理学療法士のリハビリに触れた実体験から、将来の職業として理学療法士を目指すと公言している子もいるというのです。

身近に感じるモノに心を打たれるものですよね。

理学療法士と脳卒中

理学療法士の事を知らなかった我が子に、ちょっとだけ説明しました。

脳の病気で身体がマヒした方に対して、固まった筋肉を動かせるように指導したり、歩けるように訓練したりするプロのリハビリ指導者だと言いました。
リハビリに関わる人は理学療法士だけでなく、作業療法士や言語聴覚士、義足や装具を作る義肢装具士などもいることも補足。

身体がマヒする脳の病気については脳卒中というものが代表的で、血管が詰まったり破れたりすることで引き起こされて、脳の神経が調子悪くなってしまうという表現を用いると納得してくれたようです。
まだ小学生なので何となくの理解レベルでしょうけど、素人が病気を説明するのは難しいものですね・・。

脳卒中は治るのかと問われましたので、今の医学なら余程の事が無い限りは命を落とすことは無いと思うと、個人的なイメージを伝えました。
ただ、どうしても脳の病気は身体に異変つまりマヒが生じやすいので、日常生活に戻るためのリハビリは生涯付いて回るものかもしれないということも補足しておきました。

脳卒中はリハビリとの付き合い方が肝心ですよね。

脳卒中後は認知症にならないのか

子どもから

「脳の病気の後は認知症になるんでしょ?」

という質問があったので、

「100%では無いと思うよ・・」

としか返せませんでした。

脳卒中後に起きる認知症 検査は半数以下、発症率は3割:朝日新聞デジタル

上記リンク先の記事では、

脳梗塞(こうそく)や脳出血といった脳卒中になると、脳が傷つくことで認知機能が低下する「血管性認知症」になることがある。
脳卒中後の認知症は、約3割の患者に起こると言われてきた。

一定の確率で認知症に繋がっているのだと知りました。
ただし記事の見出しにもあるように、脳卒中後の認知症検査の実施率が低い事は気になりましたけどね。

認知症の症状で多いもの

先ほど取り上げた記事で、認知症の症状で多かったのは、

  1. 実行機能障害
  2. 記憶障害
  3. 意欲関心が低くなる
  4. 言葉が出にくい
  5. 怒りっぽくなる

というものでした。

義母は意欲関心が低くなることが発端で認知症の傾向が出始め、みるみる体力と記憶が衰えて、長い入院生活の末に亡くなっています。

発症から2.3年で、家族の判別も難しくなっていましたから、我が子(孫にあたる)さえも、かわいいどこかの子ども程度の認識でした。
私は全くの他人扱いでした・・(汗)

脳卒中の後の認知症ではなく、いきなり60代前半での発症でしたから、いわゆる若年性認知症の中でも初老期認知症という区分になります。

認知症診断後の様子と顛末

発症してからは、記憶障害と怒りっぽい言葉遣いが顕著になりました。

それから実行機能障害ですね。
これは料理に現れていたようです。

例えば入院直前は、具だくさん味噌汁が定番だっものが、わかめだけという事があり、いよいよ厳しいと感じた出来事です。
ただ徘徊、暴力行為、奇声を上げるなど、認知症の特徴的な行動は無かったのは幸いでした。

高齢の義父が、ひとりで世話をしてましたが、限界が近付く前に義父本人が入院の手続きを取ったので、義父の心身の疲弊は最低限に抑えられました。
共倒れは大変です。
我々とは離れたところで暮らしていましたから、緊急事態が起きても、すぐに駆けつけられないので、義父の判断と行動は正しかったと思います。

役場の福祉担当者も相当に尽力してくれた模様で、言うほど田舎の医療体制はモロくないなと感じました。
ひょっとすると田舎の方が手厚いかもしれません。

地域によって違いもあるでしょうから、ラッキーだった面もあるとは思います。

■まとめ:家族のサポートだけでは無理

マイナスな結論になりますけど、脳卒中や認知症で本人は身体が自由に動かせない、言語に問題もあってサポートが必要という状況では、家族のみで介護を続けるは無理です。

ましてや自宅で介護を続けるなんて、認知症の場合は非常に厳しいです。
というかほとんどのケースでは無理でしょう。

絆とか家族愛とかを盾に、好き勝手に無責任なことを言う世間を気にして自宅で面倒を見るなんて決断をすると、共倒れになります。

恐らく義母が自宅介護を続けていたとしても、寿命はもっと短かったと思います。
まず、穏やかに暮らせませんから、無理なんですけどね。

やはり専門的な知識を有する人が居て、設備と体制が整っているところでないと、本人が人として生きていけなくなりますよ。




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