リハビリ情報まとめ

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正常圧水頭症の原因|症状と治療法とは

   

正常圧水頭症の原因と分類

水頭症は、脳脊髄液という脳や脊髄に存在する無色透明の液体が、脳室やくも膜下腔に過剰に増えた状態をいい、拡大した脳室が脳を圧迫して、さまざまな障害を引き起こします。

脳圧が正常な範囲であるものを「正常圧水頭症」と呼び、以下に分類されます。

 

原因が特定できない「特発性正常圧水頭症」

原因不明でいつの間にか発症し、ゆっくりと進行するので見逃されやすいです。
高齢者に起こりやすく特に70~80代に多い。

 

くも膜下出血や髄膜炎後に合併する「続発性正常圧水頭症」

くも膜下出血など先行する病気を把握できるので、家族や医師が発症に気づきやすいので的確に治療できます。

 

非常にまれに起こる「家族性正常圧水頭症」

遺伝的要因により発症しやすいと考えられるもので、極めてまれなタイプです。

 

正常圧水頭症の症状

正常圧水頭症の症状には以下の3つあり、3徴とよばれています。

①歩行障害
・左右の足が離れがに股のような開脚歩行
・歩幅が小刻みになる小刻み歩行
・足が上がりにくくなるすり足歩行
・転びやすい

など

②認知機能障害
集中力や意欲、自発性の低下や物忘れなど
・集中力、意欲、自発性の低下
・注意機能、情報処理能力の低下
・もの忘れ

など

③排尿障害
・トイレが非常に近くなる頻尿
・我慢する時間が短くなる尿意切迫
・我慢できなくなり尿失禁

など

 

加齢現象と間違われやすい正常圧水頭症

一見加齢現象と思われがちですが、お年寄りの歩き方がぎこちなくなり、ぼんやりしたり、尿をもらすような現象がある場合は、「特発性正常圧水頭症」の可能性があるかも知れません。

進行すると寝たきりになってしまう場合もあります。

画像検査や髄液検査などで比較的容易に診断が可能なので、一度専門医(脳神経外科)に検査してもらうことをおすすめします。

 

正常圧水頭症の治療法

脳を圧迫している脳脊椎液を持続的に抜くために、細いチューブを体内におくシャント手術で改善されます。中には劇的に改善される場合もあります。

シャント手術には、脳室腹腔シャント、脳室心房シャント、腹部くも膜下腔腹腔シャントの3種類あります。

約8割の患者さんの身体症状、認知症状が改善されているそうで、脳や脊椎、血管などを穿刺する必要のない、低侵襲の「PLシャント」とよばれる「腰部くも膜下腔腹腔シャント」が選択されることが多くなっています。

シャント手術は効果が得られやすいので、脳神経外科や脳神経内科を受診してみてください。




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