リハビリ情報まとめ

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本人由来の幹細胞を利用した脳梗塞の再生医療ベンチャー設立

   

北大病院脳神経外科の川堀真人特任准教授らが、重篤な脳梗塞の患者の脳に本人の骨髄から採取、培養した幹細胞を直接投与する新たな再生医療の実現を目指すベンチャー企業を設立したそうです。

半身不随になった患者さんに行った治験では、6人中5人が自力歩行できるまで回復したそうで、より詳細な治験を経て2026年の事業化を目指しているそうです。

社名は「RAINBOW(レインボー)」(札幌)で、新たな再生医療の事業化と治療法の普及拡大を図るために、今年8月に起業したそうです。

 

脳内に直接細胞を移植する治験

幹細胞は傷ついた脳に投与すると、過剰な炎症を抑えたり、新たな神経細胞に分化するなどの効果が動物実験で実証されていて、他人から採取、培養した幹細胞を静脈注射で脳に投与する治験が進んでいます。

これに対し本人由来の幹細胞は、他人由来の幹細胞に比べ拒否反応が起こりにくく、体内で長く生存できるそうで、17年4月以降、日本で初めて脳梗塞患部周辺へ手術で幹細胞を直接移植する治験を重ねているそうです。

23年から数十人規模の治験を行うそうで、脊髄損傷や脳出血、認知症への応用も目指すそうです。

 

現在進行中の幹細胞を用いた治験

2019年5月現在で、脳梗塞に対して5つの治験が進行中だそうです。

投与時期(超急性期、亜急性期、慢性期)や細胞の種類(自分の細胞か他人の細胞)、投与方法(静脈投与か直接投与)などに違いがあります。

◆超急性期(発症してから数日)に他人の細胞を点滴で投与

・マルチステムのTREASURE研究の治験(大学病院を中心に日本中で40施設ほど)

・帝人/JCRのJTR-161細胞(慈恵会医科大学病院)

 

◆亜急性期(発症して数ヶ月以内)自分の細胞を投与

・北海道大学の細胞を脳内に直接投与する治験(RAINBOW研究)

・静脈から点滴する札幌医大の再生医療治験

 

◆亜急性期(発症して数ヶ月以内)他人の細胞を投与

・生命化学インスティチュートのMuse細胞(東北大学)

 

静脈から点滴する札幌医大の再生医療治験は、2019年4月に期限付き条件付き承認で認可され治療を受けることができるようになりました。

これらの治験が進んで投与時期や細胞の種類、投与方法などが確立して、一日でも早く治療が受けられるようになってほしいですね。




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