膝折れ防止装具|次世代型歩行練習デバイス「GS Knee」
膝折れの原因とは?
脳卒中などの後遺症で片麻痺となり、大腿四頭筋や下腿三頭筋、大殿筋などの筋力が低下しうまく機能しないためです。
・大腿四頭筋は太ももの前面の筋肉で、膝を伸ばす筋肉で立ったり歩いたりする時に体重を支える役割があります。
・下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉で、体重が脚にかかったときに膝が曲がりすぎないようにブレーキをかける役割があります。
・大殿筋はお尻の筋肉で、脚をついたときに体重を支える役割があります。
これらの筋肉の筋力が低下することで膝折れが起こりやすくなります。
また、腸腰筋や大腿四頭筋などの股関節屈曲筋群の筋力低下や運動麻痺により、体を反らさないと足が前に出づらくなります。
膝折れを防止する方法
膝折れを防ぐには、大腿四頭筋や下腿三頭筋、大殿筋などの筋力が低下した筋肉を、リハビリなどを行って筋力を回復する必要があります。
脳卒中などの急性期には、ベッドから離床できるようにベッドサイドリハビリが行われます。
病状が安定し離床できるようになった回復期には一般病棟に移り、リハビリテーション室でのリハビリが行われます。
最初は立つ練習からはじめ、次に平行棒や手すりなどを使った歩行練習に移ります。
その際、必要に応じて短下肢装具や長下肢装具などの補助装具や機器を使用します。
短下肢装具は、足関節の動きを止め固定して筋肉の代わりに状態を維持します。
長下肢装具は、麻痺が重度で歩行時に体重を支えきれず、膝折れを起こしてしまう場合に使用します。
装具は医師の処方に従って作製する場合は保険適用になります。
回復期のリハビリが終わり退院後の生活期(維持期)は、後遺症の重症度によっては生活環境や活動範囲に合わせた膝折れ防止リハビリを、自宅やリハビリ施設などで行う必要があります。
膝折れ防止のリハビリを紹介します。
大腿四頭筋・腸腰筋を強化するスクワット
手すりなどにつかまり、膝がつま先よりも前に出ないように1セット5、6回、膝を曲げ伸ばしするスクワットを正しいフォームで行う。
・便座に座るように少しお尻を突き出す
・膝がつま先よりも前に出ないように曲げる
・背中を丸めない
・膝を伸ばしきる
・膝をあまり深く曲げない
無理せずゆっくり行いましょう。
腸腰筋を強化するフロントランジ
手すりなどにつかまって、無理のない範囲で1セット5~10回行う。
① 背筋を伸ばしてまっすぐ立った状態から、片足を一歩前へ出す
② 片足を前に出した状態で、ゆっくり腰をおろす
③ 前ひざを90度まで曲げたら、ゆっくり腰を上げる
④ 前に出した脚をゆっくり元に戻す
次世代型歩行練習デバイス「GS Knee」
「GS Knee」は、「社会復帰」「仕事復帰」をするために、歩き方の見た目「歩容」の事を考えて開発された歩行補助器です。
長下肢装具は、歩行時に体重を支え膝折れを防止するために膝関節を固定するため、膝を曲げて歩行することができず、体を反らし膝を伸ばしたまま外側に大きく振り回して前に出す歩行になってしまいます。
脳卒中などの脳血管疾患の後遺症の歩行練習は、ひとりで歩けるようになることがを最優先されるため、膝を伸ばしたまま脚を回す「ぶん回し歩行」がクセとなってしまい、なかなかもとのように歩けるようにはなりません。
「GS Knee」は、長下肢装具の膝継手に取り付け、膝ロックと膝フリーを制御する「手元スイッチ」を理学療法士が電子的に制御するので、
膝を曲げて歩くことができ「ぶん回し歩行」のようなクセがつかず、歩行練習することが可能な次世代型歩行練習デバイスです。
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