脳血管疾患の種類と症状|原因・リハビリ・予防法
脳血管疾患の種類と原因・症状
脳血管疾患は、脳の血管が詰まったり敗れるなどの異常が原因で起こる脳・神経の病気の総称です。
大きく分けて脳梗塞と脳出血があります。
脳梗塞は、脳の動脈が高血圧や動脈硬化などで破れたり、詰まることで血液の流れが悪くなり起こります。
脳出血には、脳の細い動脈が高血圧によりもろくなり、破裂して脳内に出血することで起こる「脳内出血」と、脳を覆っているくも膜下腔にある動脈瘤が破裂することで出血する「クモ膜下出血」があります。
高齢になるほど発生率が高く、寝たきりになる原因疾患の1位に上げられています。
主な症状は、
・半身麻痺(筋肉のつっぱりを伴う痙縮(けいしゅく))
・意識障害
・感覚障害
・言語障害、嚥下障害
・高次脳機能障害(記憶障害、注意力障害など)
などの症状が後遺症として残ります。
脳血管疾患のリハビリ
発症から約1ヶ月の急性期には、治療と並行して全身の体力や筋力がなるべく低下しないように、後の機能障害を少しでも軽減して一日も早くもとの生活に復帰できるように基本的な動作のリハビリが行われます。
急性期の症状が落ち着いた回復期には、リハビリ室などで集中的にリハビリが行われます。
・麻痺の回復を促す運動
・筋力強化運動、感覚障害へのアプローチ
・立つ・歩くなどの基本的な動作の練習
・日常生活動作(洗顔、着替え、食事、歯みがき、排せつ、入浴など)の練習
・高次脳機能障害へのアプローチ
・言語練習、嚥下練習
などが5、6ヶ月行われます。
退院後も「社会復帰」「仕事復帰」をするために、生活環境や活動範囲に合わせたリハビリを、自宅やリハビリ施設などで行う必要があります。
脳血管疾患の予防法
脳血管疾患になる人に共通するのは、高齢で高血圧の人や喫煙者、大量に飲酒する人、肥満や生活習慣病のある人がなりやすいく、夏より冬に多く発生しています。
脳血管疾患を予防法するには、食生活を見直し高血圧を予防するために「減塩」を心がけましょう。
悩み事やストレスは血圧に影響するので、適度に運動して肥満を防止しストレスを解消しましょう。
また、タバコは血圧が上昇し、動脈硬化や血栓ができやすくなるので禁煙しましょう。
お酒は飲みすぎると脳の血管に負担をかけるので飲み過ぎに注意し、生活習慣を見直して血圧のコントロールを心がけましょう。
歩容(歩き方の見た目)も考えられた「GS Knee」
脳血管疾患の後遺症の歩行練習は、ひとりで歩けるようになることを最優先にしていることが多いため、歩容(歩き方の見た目)はあまり重要視されていません。
そのため長下肢装具で膝を固定して歩行訓練が行われるため、膝が曲がらず足を外側から大きく振り回して前に振り出す「ぶん回し歩行」になってしまいます。
ぶん回し歩行を続けると足の痛みや変形、皮膚のトラブルなどが起こりやすくなります。
仕事に復帰するためにリハビリをしても、なかなかもとのように歩けるようにはならず、外出をためらったり、社会復帰をためらってしまう場合もあるようです。
そんな人のために開発されたのが「GS Knee(ジーエスニー)」です。
社会復帰や仕事復帰をするために、歩容(歩き方の見た目)の事も考えられた歩行補助器で、回復期から退院までずっと同じ体の動きの方向性でリハビリすることができます。
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