脳梗塞と脱水の関係とは|夏に多い夏血栓は脱水が引き金!
脳梗塞と脱水の関係とは
脱水すると脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしやすくなります。
暑い夏は汗をかいて気が付かないうちに水分不足になりやすく、血液中の水分も減少し血液がドロドロになってしまい夏血栓ができやすくなるためです。
特にお年寄りの脱水は、血管が硬くなり体の調節機能も低下している場合も多く、血栓ができ血管が詰まってしまうリスクが高いので注意が必要です。
夏に多い脳梗塞とは
脳梗塞には大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
① 脳の細い血管に動脈硬化が起こり詰まってしまうラクナ梗塞
② 脳の太い血管に血栓ができるアテローム血栓性脳梗塞
③ 心臓の血管内にできた血栓が脳に飛んで詰まる心原性脳梗塞
①のラクナ梗塞と②のアテローム血栓性脳梗塞は夏に多く発症しています。
脳梗塞の前触れと症状
脳梗塞の前触れとは、突然片側の手足に力がひらなくなったり、顔の片側が麻痺したりなどの症状が一時的に起こったりします。
これは一過性脳虚血発作(TIA)といい、脳の一部の血流が一時的に悪くなることで起こる、半身の運動まひなどの症状が起こります。
◆一過性脳虚血発作が疑われる症状
・片側の手足や顔のまひなどの運動障害
・片側の手足や顔のしびれや感じ方が鈍くなるなどの感覚障害
・ろれつが回らなかったり、言葉が出なかったりする言語障害
・片方の目が見えにくくなる視力障害
・片側にあるものが見えなくなる視野障害
などが主な症状です。
一過性脳虚血発作ではない場合もありますが、自分で判断しないで医療機関を受診することをおすすめします。
こまめに水分補給をしましょう!
夏血栓を防ぐにはこまめに水分補給することが大切です。
激しい運動をしていなくても、一日に排出される水分や汗、便などの量は約2.5リットルにもなるそうなので、のどが渇いたと感じる前に水分を取る必要があります。
特にお年寄りは、のどの乾きを感じにくくなっているので、時間を決めて定期的に水分を補給しましょう。
起床時や朝食時、10時、昼食時、15時、お風呂の前、寝る前など、水分を取る時間を決て、こまめに水分を摂る習慣を付けましょう。
また、冷房の効いた部屋は乾燥しているので、思った以上に水分を奪われます。
気づかないうちに脱水状態になってしまうことがあるので、こまめに水分を補給しましょう。
脳梗塞を発症しやすい時間帯
お年寄りが脳梗塞で救急搬送される時間帯は、深夜から朝方が多いそうです。
人は寝ている間に約500mlほど汗をかいているため水分不足になりやすく、また、夜中にトイレに起きるのを避けるため、水分を控えたりすることが原因と考えられています。
寝る前や起床後には、コップ1杯ほど水分を補給しましょう。
ただし、お緑茶やコーヒーなどカフェインを含むものやアルコールは利尿作用があるので、水や麦茶などカフェインの入っていないものを飲みましょう。
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