リハビリ情報まとめ

【※広告を含みます】 リハビリの情報だけでなく、入院中や退院後の情報などもまとめています

*

脳梗塞が増えています。まずは予防を心がけましょう

   

脳卒中には、脳の血管が破れる「脳卒中」と「くも膜下出血」、そして脳の血管が狭くなったり、血の塊(血栓)が詰まったりして起きる「脳梗塞」があります。
日本国内の脳卒中の患者さんの総数は平成29年では115万5000人、うちおよそ7割の方が脳梗塞を発症しています。
1960~1970年代に比べると激減したといわれている脳卒中での死亡率ですが、脳出血を発症する方が減ったというだけで、脳梗塞を発症する方は少なくないといえそうです。

脳梗塞は①ラクナ梗塞、②アテローム血栓性脳梗塞、③心原性脳梗塞の3つに分けられます。
脳梗塞は、最初に書いたように「詰まり」で起こります。
なので、脳梗塞の主な原因といえば脳内の血管に起こる動脈硬化ということが出来ます。
動脈硬化というのは簡単に言うと血管の老化現象で、血管の内側にコレステロールなどの脂質が蓄積して血液の流れが悪くなった状態の事です。

動脈硬化が進んで、脳内の細い血管が詰まって起こるのがラクナ梗塞です。
そして、脳内の比較的太い血管が詰まって起こるのがアテローム血栓性脳梗塞です。
上記の二つとは少々異なるのが心原性脳梗塞で、これは、心臓で出来た血栓が脳まで運ばれていき、脳内で詰まって起こる病気です。
従来は脳梗塞の約半数がラクナ梗塞だとされていましたが、2000年頃よりラクナ梗塞が減少し、アテローム血栓性梗塞や心原性脳梗塞が増えています。
症状から見ると心原性脳梗塞が一番重症で次がアテローム血栓性梗塞、一番敬称なのがラクナ梗塞なので、脳梗塞が重症化傾向にあるといえます。

脳の血管が狭くなったり、血栓がつまったりして一時的に脳内の血液の流れが途絶えると、身体に何らかの症状が現れることがあります。
これがTIA(一過性脳虚血発作)、いわば脳梗塞の前触れといえる発作です。
TIAの発作には、①体の片側が動かせない、力が抜けるという運動障害、②体の片側がしびれる、感覚が鈍くなるという感覚障害、③思うように言葉が出てこない、ろれつが回らないという言語障害、④眼が一時的に見えなくなる、物が二つに見えるという視覚障害などがあります。

TIAの場合脳内血管の詰まりは一時的なものなので、発作も長くは続きません。短い場合は数分、長くても24時間以内に症状は消えてしまいます。
その後は普通の状態に戻るので、前触れの発作とは考えず、体調が悪かったということで済ませがちです。
でも、TIAの発作を起こした方の訳30%が、その後5年内に脳梗塞を発祥しているというデータもあります。
そこで、TIAが起こったときにそれが気づけるかどうかが脳梗塞を予防する重要なポイントになります。

発作を起こした本人が気づかなくてもご家族の方が気づくこともあります。
少しでも怪しいと思ったら必ず脳神経の専門医のいる医療機関を受診しましょう。




この記事が良かったら、ポチッと応援クリックを!

にほんブログ村 病気ブログ リハビリテーションへ にほんブログ村 病気ブログへ


 - 健康促進, 脳梗塞 ,