脳卒中や脳梗塞は遺伝するの?予防して発症を防ぐ
2020/03/04
よく、「うちは癌の家系だから」なんていう話を耳にしたりします。同様に脳卒中や脳梗塞の場合も、家系といった遺伝的な要素ってあるのでしょうか?
脳卒中や脳梗塞の原因となる因子は遺伝するのか?
両親や兄弟に脳卒中を起こした人がいる場合、自分も脳卒中を発症する確率が高いと言われていますが、実際のところ「脳卒中や脳梗塞に遺伝はない」とは言い切れないようです。むしろ、脳卒中や脳梗塞の原因となる因子は遺伝性によるケースが見られます。
くも膜下出血の原因と言われる脳動脈瘤は、血族の中に脳動脈瘤を患った人がいる場合とそうでない場合とを比較すると、いる場合の方がいない場合の10倍以上のリスクがあるそうです。
脳梗塞も血族に脂質異常症や心疾患の人が多ければ、脳梗塞を引き起こす可能性はけして低くはないでしょう。
つまり、発症しやすい体質の遺伝子を引き継ぐというのは、十分にありうることのようです。
遺伝によるリスクを感じるからこそ予防を意識して発症を防ぐ
もし仮に家系からみて脳卒中や脳梗塞が多い家系だと思うのならばこそ、意識的に脳卒中や脳梗塞を起こさないよう、生活習慣に深い注意を向けることもできます。
何も意識していない人と比べ、意識して過ごす人とでは、後天的に脳卒中を引き起こす確率は変わってきます。脳卒中の家系だということを逆手に取って、普段から脳卒中予防に強い意識を持って後天的に発症する要素を減らしていきましょう。
また、初期症状等を知っておくことや、万が一発作が起きた場合などのことを想定して、すぐに対処できるような体制を普段から整えておいたり、家族等にも対処法等を知っておいてもらうことで不安要素は軽減できます。
大切なのは生活習慣
同居していると、知らず識らずのうちに生活習慣は家族内で似てくるものです。高カロリーで味の濃い食事をたくさん食べる、運動不足や睡眠不足など、こうした後天的な要素が起因して、家系内で脳梗塞を引き起こす率を高めている場合もあります。
正しい予防法を知り、家族みんなで脳梗塞にならずに済む、健康的な生活習慣を意識付けるように働きかけてみるといいと思います。
脳卒中予防 今日からできること
脳卒中予防として今日から出きることを挙げます。できることからどんどんと生活習慣に摂り入れてみてください。
〈注意すべきこと〉
・塩分を取り過ぎない
・1日1合以上のお酒を飲まない(日本酒2合以上で発症リスクが2倍に)
(ビールだと中瓶1本、ウイスキーならダブル1杯、焼酎0.6合)
・タバコを吸わない(クモ膜下出血、虚血性脳卒中の発症リスクが2~3倍に)
〈推奨事項〉
・乳製品を食べる(カルシウムの摂取)
・果物を食べる(カリウムの摂取)
・血圧管理(高血圧にならないように)
・適度な運動
・糖尿病予防に励む
・心臓病予防に励む
注意すべきことは必ず守り、なるべく多くの推奨事項を実践して、脳卒中予防に励みましょう。
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