リハビリ情報まとめ

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脳卒中発症リスク上昇?血圧左右差10mmHg以上は要注意!血圧コントロールのポイント

      2020/07/11

老いは誰にでもやってきます。
どんなに健康な人でも、若い時と比較して筋力が落ち、骨も脆くなってしまうのは覚悟しておかなければなりませんよね。

高齢化が進んでいる世の中だからこそ、

  • 病気にならない
  • けがをしない
  • 自分の身体は自分で守る
  • 血圧コントロール

という概念と予防の意識が大切になってきます。

長生きリスクに備えるためです。

血圧の左右差が15mmHg以上は要注意

右腕と左腕で血圧の差があるなんて、普段は意識しないものです。
健康診断でも「右腕出して」「左腕だして」と指定されるため、片方の腕で血圧測定すれば大丈夫だと、自然に思い込んでいる可能性はあります。

まず、両腕で血圧を測る習慣が無いというのも、血圧の左右差を意識しない原因と言えますね。

 

左右の血圧差は一般的に10mmHg以内が理想的とされています。

では、どの程度の血圧左右差でリスクを意識するとよいのかという点では、日本医事新報社のWeb医事新報では、「15mmHg以上の左右差は、心血管イベントの有意なリスクファクター」とされています。

血圧は左右いずれの腕で測定するか?|Web医事新報|日本医事新報社

 

事例として、クリニックのブログが参考になりますよ。

どんな時に血圧の左右差が生じるの?|千葉市稲毛区の内科・小児科・皮膚科・整形外科 |小中台クリニック

 

血栓ができるのも時間の問題と、直感的に思う画像があります。

いやあ、素人が見ても血管が狭窄しているのがわかります。
血圧を測るときは、面倒でも左右の血圧差も血圧コントロールの一環として、意識していきましょう。

 

高血圧や脈拍が早い人は要注意

一般的に、脳卒中の危険因子としては、高血圧、糖尿病、飲酒、喫煙、肥満、ストレスなどが挙げられますが、どれも生活習慣病の危険因子と同じです。

毎日の生活を見直し、生活習慣病を予防することで、脳卒中のリスクを減らすことが出来ます。

ところが脳卒中の原因として、血圧や脈拍を無視することはできません。
普段は脈の早さなんて気にしないですよね。

脳卒中や心筋梗塞などの危険因子として高血圧が指摘されますが、じつは脈拍が速い人のリスクも実証されています

専門医警告「70以上は要注意!脈拍の速さは突然死のサイン」 | 女性自身
https://jisin.jp/life/health/1766827/

家庭用の血圧計で測定したデータを使っているので、かなり現実的です。

先ほどの情報から結果を抜粋すると、

家庭で起床時に測る“安静時脈拍”が1分間に70回→75回、75回→80回と5上昇するごとに、脳卒中や心筋梗塞などで死に至るリスクが17%ずつ上昇

専門医警告「70以上は要注意!脈拍の速さは突然死のサイン」 | 女性自身
https://jisin.jp/life/health/1766827/

ということなんです。

高血圧と脈拍と寿命の関係

更に読み進めていくと、血圧管理において正常範囲でも脈拍が速い人は、血圧・脈拍が正常範囲の人と比較して、脳心血管疾患リスクが2.16倍だという結果も出ています。

「私、低血圧で朝が弱いのー」

なんて言っても脈拍が速いと、コロッと突然死ということにもなりかねません。
高血圧でも、低血圧でも、どちらにしろ怖いですね・・。

 

紹介した情報は、分かりやすく動物を例に出して脈拍と寿命について書かれています。
小動物は脈拍が速く寿命は短いですが、大きな動物は比較的寿命は長いです。

例えば、ハツカネズミは1分間に600~700回の脈拍で寿命は2年前後ですが、ゾウになると1分間で脈拍は20回程度と少なく寿命は50年~70年です。

 

人に当てはめると脈が速い人は短命で、脈が遅い人は長寿ということです。
実験が裏付けた格好となりました。

なぜ脈拍が速いと脳卒中リスクが高まるのか

簡単に言えば脈拍が速い状態が続くと血管に負担がかかってしまうからです。
脈拍の正常値は、日本人間ドック学会によれば1分間に45~85回としていますが、実験による分岐点は70回で、それ以上になると要注意ということになります。

残念ながら、血圧を下げる薬はあっても脈拍を下げる薬は無いので、生活習慣の改善によって脈拍をゆったりしたペースにすることが勧められています。

  1. 大またや速足で歩く・・特にウォーキングなどの有酸素運動が有効です
  2. 就寝前に一杯の水を飲む・・脱水気味だと脈拍が速くなるので、これを防ぎます
  3. 就寝前の飲酒は控える・・ホルムアルデヒドが交感神経を高めてしまうため

実験対象となったエリアでは、脳卒中発生率が三分の一まで減少したとのことです。
ますます長寿に拍車がかかりますね。

まとめ

念のために言いますが、脈拍は運動すると速くなるから、ゆったりさせるために運動は控えようという解釈は間違っています・・。

あくまでも生活習慣の乱れによって起床時の脈拍が速い傾向にある人は、1分間に70回以下になるように努力して、脳卒中などを予防しましょうということです。

もちろん高血圧にも注意をしましょう。




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