リハビリ情報まとめ

【※広告を含みます】 リハビリの情報だけでなく、入院中や退院後の情報などもまとめています

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脳卒中の再発を防ぐ為に出来る事

   

【脳卒中は再発しやすい】

脳卒中は再発しやすい病気だといわれています。
脳梗塞の場合の再発率は、1年以内が10.0%、5年以内が34.1%、10年以内が49.7%となっています。
脳出血の場合は、1年以内が25.6%、5年以内が34.9%、10年以内が55.6%となっています。
またくも膜下出血の再発率は1年以内が32.5%、5年以内が55.0%、10年以内が70.0%です。

脳卒中の種類によって再発率が異なりますが、どの場合でも年数が経つに従って再発率が高くなっていることがわかります。

一度発症したら、後遺症がなく回復した場合でも安心できないことがわかりますね。

【自分の状態と真正面から向き合いましょう】

ひとくくりに脳卒中といっても原因が違うと再発率が異なるだけでなく対策も異なってきます。
ご本人だけでなくご家族の方もしっかりと理解しておきましょう。
脳梗塞と脳出血
脳梗塞は、脳の血管の内側が動脈硬化や血栓によって詰まり血流が途絶えた場合です。
脳出血は脳の血管がもろくなったり詰まったりしたときに血管が切れたり敗れたりして出血するものです。
症状が出るまで特にこれといった痛みはなく、麻痺などの症状が突然起こります。
一度脳出血を起こした血管自体は固まるので、その場所からまた出血する可能性は低いのですが、他の血管ももろくなっている可能性が高い為、別の場所で血管が切れたり破れたりして再発することがあります。
また、脳出血をした人が脳梗塞を起こすこともあります。

くも膜下出血
脳の太い血管にできたこぶ(動脈瘤)が破裂し、脳を覆う幕の内側で出血が起こるというものです。
多くの場合激しい頭痛に襲われ、命に関わる可能性が高い病気です。

【脳卒中になる前からの脳の状態】
脳卒中自体は突然発症する病気ですが、脳卒中を引き起こす動脈硬化は時間をかけて悪化していきます。
脳内の細い血管が動脈硬化を起こすと弾力性は失われ、硬くもろくなるので切れやすくなったり破れたりしやすい状態になりmさ宇。
脳の太い血管にアテロームが出来ると血液の流れが悪くなり、アテロームが破れると修復しようとして血栓が出来ます。
脳梗塞の治療で血栓を溶かして血流を浴することは出来ますがアテロームそのものは残ってしまうので、破れることになればまた脳梗塞の再発に繋がることになります。

加齢や食生活などの影響でもろくなった血管が破れたり切れたり血栓を作ったりして脳卒中のいろいろな症状になるわけですね。
脳卒中の治療をして回復したとしても、動脈硬化は残ります。
再発を防ぐには今以上に動脈硬化を進ませないことが重要になってくるのです。

 

【再発は早期発見が大切です】

脳卒中の再発は全快と同じ部位に起こるわけではありません。という事は、前回とは違った症状が出てくるのです。
大きな発作であれば本人も気づきますが、かすかな兆候であれば本人が気づかないこともあるので、家族の方も注意して接するようにしましょう。
何かおかしいと思ったときに役立つのが「FAST」チェックです。
FはFACE(顔)。半身に麻痺が起こると顔の片方が輪がゆがみます。口角の高さがいつもと違う、目の大きさやまぶたとたれ具合が左右で違うといった場合は麻痺が出ている可能性が高くなります。
AはARM(腕)です。目を閉じて手のひらを上にして両手を水平に上げてもらったときに片方の腕が下がっていれば麻痺が起こっています。
SはSPEECH(話すこと)。ろれつが回らずにうまくしゃべれなかったり、舌がもつれて言葉がスムーズに出てこない、意味不明なことをいうというような場合は脳に異常が起こっていると考えられます。
そしてTはTIME(時)です。F、A、Sのいずれかの症状があればすぐに救急車の手配をしましょう。
再発の場合も治療は一刻を争います。
起き上がっていると脳の血流が下がりやすいので、意識があっても寝かせた状態で救急車の到着を待ちましょう。
治療開始にはタイムリミットがあるので前回の医療機関にこだわってはいけません。すぐに受け入れ可能な医療機関へ搬送してもらう為に救急隊員の方にお任せしましょう。

脳卒中の再発の可能性が高いことを頭に入れて日々の生活をしていきましょう。
怖がりすぎる必要はありませんが、生活習慣を見直して日々体重や血圧の改善を行っていきましょう。




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