脳と体を同時に鍛えるコグニサイズ
高齢化に伴い認知症の予防は国民的な課題となっています。
「コグニサイズ」は国立長寿医療研究センターが開発した、運動と認知課題を組み合わせた認知症予防を目的とした運動です。
コグニサイズとは
「コグニサイズ」とは、英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせたcognicise(コグニサイズ)と言う造語で、認知予防を目的とした取り組みの総称です。
脳に認知的な負荷がかかるような認知課題と運動を同時に行うことで、脳と体の機能を効果的に向上させることを目指すもので、
運動の種類によってコグニステップ、コグニダンス、コグニウォーキング、コグニバイクなどさまざまな組み合わせがあります。
手軽にできるコグニウォーク
「コグニウォーク」は、しりとりや足し算、引き算などの計算(認知課題)をしながら歩く運動で、気軽に行うことができます。
「国立長寿医療研究センター 認知症予防に向けた運動コグニサイズより引用」
ポイントは、普段より大股で少し早く歩き、脚をしっかりと蹴り出して、かかとから下ろすことを意識して、上半身は起こし手をしっかりと後ろに振りましょう。
ただし、転倒や事故には十分に気をつけて行ってください。
コグニサイズ実施のポイント
コグニサイズの目的は運動で体の健康を促し、脳の活動を活発にする機会を増やして、認知症の発症をおくらせることですので、
自分でメニューを工夫しながら、間違えたり笑ったりしてみんなで一緒にコグニサイズを楽しみましょう。
また、毎日続けることで運動を習慣づける事が重要ですが、今まで運動をしていない人が急に始めると、無理をして怪我をする危険がありますので、「コグニサイズ実施の10か条」を確認して安全で効果的にトレーニングを行いましょう。
1条 無理はしないで徐々に行う
2条 ストレッチしてから開始する
3条 水分を補給する
4条 痛みが起きたら休息を取る
5条 トレーニング中の転倒に注意
6条 少しの時間でもできるだけ毎日行う
7条 「ややきつい」と感じるくらいの運動を行う
8条 慣れてきたら次の課題に移る
9条 トレーニングは複数の種目を行う
10条 継続が最も大切
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