リハビリ情報まとめ

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コロナ対策だけでなく普段から心がけたいリハビリ時の感染防止対策

      2020/06/30

感染とは

感染とは、病原体が体内に侵入し、定着して増殖することをいいます。
感染がおこるためには、排泄物、血液、体液、分泌物などの感染源、病原体によって拡大する感染経路、病原体に対して感受性のある宿主の3つが必要になります。
感染予防は、感染経路の遮断が何より有効な手段です。
脳卒中当の発症後、リハビリをおこなっている方は免疫力が低下している場合が多いので、普通では問題にならないようなウイルスや細菌でも重篤な症状に陥る危険性があります。
患者さんの予防対策だけではなく、医療従事者や介助者もウイルスや細菌の媒介者とならないため、自分自身の身を守るため、徹底した感染予防対策をしていく必要があります。

病院や施設での標準予防策(スタンダードプリコーション)

スタンダードプリコーションとは、標準感染予防策ともいわれ,院内感染予防の標準対策として米国で作成された。
院内感染予防対策は,米国ではさまざまな変遷を経て現在の標準感染予防策が推奨されている。
これは全ての患者・医療従事者に適応され,病原微生物の感染源確認の有無にかかわらず,血液,全ての体液,汗を除く分泌物,排泄物,傷のある皮膚,そして粘膜が感染原因になりうるという考えに基づいている。
標準的感染予防策は以下通りである。
①手洗い:感染源となりうるものに触れた後,手袋を外した後,つぎの患者に接するとき,普通の石鹸を使っておこなう。
②手袋:感染源となりうるものに触れるときや患者の粘膜や傷のある皮膚に触れるとき,清潔な手袋を着用する。使用後,もしくは非汚染物や他の患者に触れるときは,手袋を外し,手洗いする。
③マスク・ゴーグル・フェイスマスク:体液・体物質等が飛び散り,目・鼻・口を汚染する恐れのある場合に着用する。
④ガウン:衣服が汚染される恐れのある場合に着用する。汚染されたガウンはすぐに脱ぎ,手洗いをする。
⑤器具:汚染した器具は,粘膜・衣服・環境を汚染しないように操作する。再使用するものは,清潔であることを確認する。
⑥リネン:汚染されたリネン類は,粘膜・衣服・他の患者・環境を汚染しないように操作し,適切に移送・処埋する。
(出典:日本緊急医学会)

衛生学的手洗い

感染予防対策として最も重要なのは手洗いです。ウイルスや細菌などの病原体の多くは適切な方法とタイミングで実施すれば除去することができます。
この適切なタイミングというのは、対象者に直接触れる前、口腔ケアや食事介助の前後、対象者に触れた後、車いすや歩行器など利用者の周辺の物品に触れた後などのことです。

自宅でリハビリを行っている場合は、ご家族の方も衛生学的手洗いを行うことで感染予防となりますのでご紹介します。

①両手で石鹸を泡立てる
両手を水で濡らし、石鹸を十分に使ってしっかりと泡立てます。
固形石鹸は細菌を培養させる温床になりやすいため液体石鹸がおすすめです。

②両手を合わせて洗う
指を組み、手を合わせて手のひらを洗います。手を組み合わせて洗うことで洗い残しの多くなる指の付け根が洗いやすくなります。

③両手を組んで洗う
次に両手を組んで手の甲の側を洗います。
普段手洗いをするときは手のひら側に注意が行きがちです。手の甲側も指の間までしっかりと洗いましょう。

④手のひらで洗う
手のひらを使って洗い残しの多くなる指先と爪を洗います。指は一本一本洗いましょう。

⑤親指を洗う
親指は反対の手で握るようにして洗います。上下に動かしたり、左右に回したりして十分に洗います。

⑥手首を洗う
普段の手洗いで忘れがちな場所の一つに手首があります。
衣服から出ている手首もウイルスや細菌などが付着している可能性があるのできちんと洗いましょう。

⑦手を流水ですすぐ
指先を下に向けて水を流すと、手首より上の部分(腕)に水がかかることによってその水が指先側に流れてくるので汚染される可能性があります。
そのため、指先は上に向けて手をすすぎます。
すすぎ残しのないように流水で石鹸をしっかりと流しましょう。

⑧水を止める
蛇口を手で触れると、せっかく衛生手洗いをした手が不潔になってしまうので、ペーパータオルなどで蛇口を閉めましょう。
洗った手では蛇口に触れないように注意しましょう。

⑨ペーパータオルでふく
洗った手は、ペーパータオルなどで指先から手首に向かって抑えるようにして水分をふき取ります。
ペーパーでごしごしこすってしまうと手荒れの原因になりますので注意しましょう。

いかがですか?

ここまでやってられないと思った方もいるかもしれませんね。
でも、習慣化してしまえば意外に続けられるものです。
未知のものに対する不安はストレスを増やすばかりです。
適切な行動をしていればコロナウイルスだけではなく他のウイルス等の感染症対策にもなります。
今できることを積み重ねていって、生活の質を落とさずに過ごせると良いですね。

 




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