大阪大が心不全の再生治療「細胞スプレー法」を開発したそうですよ!
大阪大が組織を修復する働きがある間葉系幹細胞を、重症心不全患者の心臓表面に噴霧して心機能改善する「細胞スプレー法」を開発したそうです。
心臓血管外科の澤芳樹教授のチームが29日に記者会見し発表しました。
根本的な治療法が確立されていない重症心不全患者の救済につながる、新たな再生医療として期待されているそうで、3~5年後に実用化したいとしているそうです。
大阪大の細胞スプレー法とは
間葉系幹細胞には心筋に変化する能力があります。
脂肪組織から採取して止血のために使用する既存医薬品の生体組織接着剤の中に入れた製剤を、心臓表面に噴霧して心筋を修復し新機能を改善する方法です。
噴霧は、血流不足を改善する心臓の冠動脈バイパス手術の際に、間葉系幹細胞3億個を数十秒噴霧するそうです。
澤教授は「冠動脈バイパス手術と同時に行うことで、心機能の回復に効果を発揮する」と話しているそうです。
11月から臨床実験(治験)を開始
11月から安全性や有効性を確認する臨床実験(治験)を2021年10月までの計画で始めたそうで、治療対象は血流が届きにくくなる虚血性心筋症患者で、手術が必要な重症患者3人が対象で保険適用を目指すそうです。
これまで、患者の太ももから筋肉のもとになる細胞を採取し、培養してシート状にし心臓に貼り付ける手法を開発し、実用化されているそうですが、細胞加工施設が必要で普及に課題があったそうです。
しかし、間葉系幹細胞は製薬会社が供給するので、細胞加工施設がない病院でも実施でき、簡便に投与できる方法なので普及が望めるそうですよ。
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