リハビリ情報まとめ

【※広告を含みます】 リハビリの情報だけでなく、入院中や退院後の情報などもまとめています

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今一度脳卒中の家族とのかかわりあい方を考えてみませんか

   

大切なご家族が脳卒中で倒れた時、さぞかし心配されたことでしょう。
入院している間も状態の変化に一喜;一憂されていたのではないでしょうか。
無事に退院して家に戻りほっとしたのもつかの間、リハビリと介護の毎日が始まりました。
ご本人もご家族の方も様々の思いがあることでしょう。
こんなはずじゃなかったとか、ちっともよくならないと考えたらお互いに苦しくなってしまうだけです。
患者さんとのかかわりあいをもう一度考えてみませんか?

<安心をもたらす態度>

脳卒中で突然身体の機能が不自由になった方は身体的なものだけでなく心理的な痛みも感じています。
例えば、ショックや混乱、怒り、悲しみ、自己否認や喪失感、無力感、絶望感、疎外感、孤独感など。
それらの感情が単独だったり入り混じったりして頭の中を駆け巡っています。
当然やる気ですとか意欲ですとかは以前に比べてぐっと下がっていることでしょう。
ご家族はこのような心理状態を少しでも和らげられるような関わり合い方をして前向きの感情、意欲を引き出すような態度で接していくことが大切です。

①相手の立場で考える
本当のところは、脳卒中になってしまったという心や身体の痛みは本人以外はわからないかもしれません。
でも、自分がそういう状態になったらと想像してみることはできますね。
出来る限り患者さんのショックや無力感などを理解してあげましょう。

②安心を伝える
患者さんに親身に接することができるのは一番近くにいるご家族です。
私たちがついているから大丈夫だということを言葉で伝えてあげましょう。

③共感する
患者さんはご自身の状態に戸惑い、孤独感や疎外感を感じる方も多いです。怒りや悲しみといった感情を持て余していることもあります。
他人事と思わずに介護するご家族も理解してあげましょう。

④傾聴する
患者さんの声を引き出してあげましょう。
うまく発音が出来ない方もいます。しゃべれなくて恥ずかしいと思うとどんどん離さないようになってしまいます。
質問をしたら出来るだけ相手の反応を待ちましょう。また、うまく聞き取れなかった場合は「○○と言いたいの?」というような問いかけをして患者さんから答えを引き出すようにしましょう。

⑤よりそう
患者さんを見守り、前向きに生きていこう、回復するように頑張っていこうというエネルギーを引き出してあげましょう。

 

<気を付けたい態度>

①人としての配慮を怠る
介護が続いてご家族にもストレスがたまってくると、ついつい相手を見下したような態度をとってしまうことはありませんか?
相手が話せないとか動けないとかいう状態だとそんなつもりはなかったのに知らず知らずのうちに邪険にしてしまったり横柄な言動をとってしまうということが起こりやすいです。
家族だからという気軽さもありますが、患者さんのプライドを傷つけてしまうこともあります。
そのようなことが起こらないように、ご家族もストレスをため込まない工夫が必要です。

②過度な接し方をしない
時間がかかるからといってついつい先回りしていろいろやってあげたりしてはいませんか?
ご家族の支えなしにはやっていけない状態でも、自分でできる事はありますし、一つ一つの動作が患者さんにとってはリハビリにつながります。
ご家族に依存するようになってしまうと自立した生活はできなくなってしまいます。
良かれと思っていろいろしてあげるのではなく、なるべく温かく見守って少しでも自立した生活が送れるようにしましょう。




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