リハビリ情報まとめ

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リハビリロボットの市場拡大で導入が進む日も近い

      2020/02/02

リハビリ支援としてロボットを導入している医療機関をチラホラと見かけるようになりました。ロボットの種類は、まだまだ増えそうです。ロボットと言えば産業用ロボットをイメージしますが、医療業界でのリハビリ分野では、今後も広がっていきそうな感じもあります。

リハビリにも上肢と下肢で、それぞれロボットが既に出て来てますね。例えばまひした上肢の機能回復訓練ロボットでは「パブロ」があります。画面を見ながらパブロを動かしてキャラクターを操作し、獲物をキャッチするというゲーム感覚で訓練が取り組めます。患者の運動能力によって難易度を設定(10段階)できるので、獲物キャッチの結果は点数で表されますから、患者さんもつい楽しく夢中になり、達成感も味わえることがメリットです。

70代の男性が毎日1ヶ月パブロに取り組んだ結果、筋肉の感覚が蘇り、手首も動くようになってレベルも7段階向上したという例が、日経新聞でも掲載されていました。

面白いのは錯覚を利用する上肢の機能回復装置である「KiNvis(キンビス)」ですね。ロボットという括りには当てはまらないのかも知れませんが、ある意味、シミュレーターのようなイメージです。このキンビスは関節運動をやっていなくても、まるで自身の四肢が動いているかのような錯覚を脳に起こさせて機能回復を図るシステムです。

まひを改善するには、脳に働きかけることも重要だと、リハビリや理学療法の書籍などに書かれていることがあります。まひ側の腕が動いているよう脳に錯覚させることで運動を司る神経回路を活発化させることがキンビスの目的なんですね。

下肢用のロボットもあります。脳卒中による片麻痺のリハビリにおいては歩行訓練は欠かせません。少しでも発病前のような歩様がQOLの第一歩となるわけですが、現実には、まひ側の膝関節を伸ばしたまま半円を描く独特の歩様になることが多いです。この歩様は「ぶん回し歩行」とも言われています。

比較的重い脳卒中患者の膝折れを防ぐために、膝関節を固定した長下肢装具を装着します。膝関節を固定したまま歩行訓練を行いますから、どうしても半円を描くように脚を踏み出すしかありません。その歩様を脳と身体が覚えてしまうわけです。

この歩様を防ぐための歩行支援ロボットが「GS Knee(ジーエスニー)」です。

GSKnee

長下肢装具に取り付けるタイプのロボットです。歩行における膝の曲げ伸ばしを制御するロボットで、これを取り付けてリハビリを行うとスムーズな歩様に近づきます。

GS Kneeを装着して歩行するデモンストレーション動画を見ましたが、膝折れの不安も無くなるようですし、自然な歩き方になるようリハビリを重ねられるのではないでしょうか。




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