くも膜下出血の前兆とは|発症までの期間はどのくらい?
くも膜下出血は、脳の血管にできたコブ(脳動脈瘤)が破裂して起こる病気です。脳の表面を走っている太い血管にでき、血管の壁が非常に薄くなっているので、運動したり緊張したときなどに破裂する恐れがあります。
破裂すると脳の表面に出血が広がって脳全体の圧力が急上昇し、突然、強い頭痛が起きたり意識を失ったりします。
コブ(脳動脈瘤)は成人の2~6%が持っているといわれ、年間100人に1人が破裂する危険があるとされています。
くも膜下出血の前兆
コブ(脳動脈瘤)ができただけでは症状がないことがほとんどですが、血圧の乱れや強い頭痛が起きたときは要注意です。
急にズキンとくる強めの頭痛は「警告頭痛」とも呼ばれ、何度か繰り返しているうちにバットで殴られたような激しい頭痛に襲われ、くも膜下出血の大きな発作が起こることが多いそうです。
また、脳動脈瘤が神経を圧迫しまぶたの動きが悪くなったり、物が二重に見えたりする場合も要注意です。
発症した人の3人に1人は命を落とし、3人に1人は後遺症が残り、社会復帰できるのは残りの3人に1人と言われていますので、速やかに脳神経外科を受診しましょう。
コブ(脳動脈瘤)ができる原因と発症までの期間
遺伝子が関係している場合もあるそうですが、家族にいなくてもコブ(脳動脈瘤)ができることがあります。
血管には外膜、中膜、内膜があり、一部には中膜の薄い部分があります。
そこに強い血流を長期間受けると少しずつ血管が膨らみ、コブのようになると言われています。
特に血管が分岐する箇所では、血流が血管壁に当たりコブができやすくなります。
このコブに、運動や緊張したりして高い血圧がかかった時などに、破裂しまうことがありますが、コブができただけでは症状がないことがほとんどで、知らないうちに大きくなりくも膜下出血を起こして初めて気がつく場合が多く、発症までの期間は様々です。
くも膜下出血を防ぐには
くも膜下出血を防ぐには、コブ(脳動脈瘤)が破裂する前に見つけて破裂しないように治療することが大切ですので、脳ドックなどを定期的に受けましょう。
破裂しやすいかどうかは、コブ(脳動脈瘤)の形や大きさ、部位などによって判断することができ、必ずしもすぐに治療が必要なわけではありません。
治療せず様子を見る場合もあり、定期的に検査を受けることを勧められることもあります。
また、開頭手術(クリッピング術)や血管内治療(コイル塞栓術)などの手術で破裂を防ぐ処置をする場合もあります。
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